「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2007年10月-




10月31日(水)

本日が、東京駅大丸が、八重洲口鉄道会館で営業する最終日。ちょうど東京駅を通ったし、時間もあったので、ちょっと覗いてみる。まあ、一週間すれば脇の新ビルでリニューアルオープンするワケなので、廃業の最終日とはちょっと違うが、まあ、普通のセールとそんなに違わない程度の人出。とはいえ、東京駅大丸の通常の売り場、ということを考えると、ヒトが入っているといえなくもない。開店53年というが、旧国鉄の駅ビルでの百貨店営業の嚆矢であり、昨今のJR各社の利益に占める流通関連の比率を考えると、隔世の感がある。って、これ鉄道ネタなのかな。

10月30日(火)

トラムウエイの人形、「日本人in HO」。やっと全種類・全色見比べるチャンスがあったので、選んでいくつか買ってくる。着座人形は、市販のほとんどのパターンを使い切ってしまっていて、色を変えても見慣れたヤツしかいなかったので、種類が増えてくれるのは、ひとまずはありがたい。しかし、まあ、値段相応というか、色のバリエーションにしても、組合せが違うだけで、使っている色の種類はけっこう少ないし、欧米人ではないのは確かだが、プレイザーと比較して、演技力というか、表情がとぼしいのはちょっと物足りない気も。まあ、ハゲのオジさんがいる点は、けっこうウケてしまったが。

10月29日(月)

あ、っとおもったら、もう月末。全然手をつけていなかったので、急いで「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツづくり。ネタをヒネっている余裕がないので、企画をはじめた頃から考えていたネタの一つを引っ張り出す。そういう意味では、材料選びには困らないのだが、記憶が曖昧なので、撮影場所の考証が大変か、と思いきや、最近は インターネットで航空写真が公開されているので、大いに助かる。地図からは、地形は読めても、地面の具合そのものは読み取れないからね。

10月28日(日)

ちょっと前の天気予報だと、日曜も台風の影響で雨ということだったのが、驚くほどの速さで台風が通りすぎた関係で、朝には台風一過の快晴。体調も一応回復したので、滞っていたやることも処理できる。と、その前に、こういう快晴なら写真撮影。で、C56を使ったフォトセッション。標準仕様である機関士人形を乗せ、夏景色なのでスノープローを外し、釣り人のジオラマでワンショット。C56までなら、このジオラマでも、貨車1輌牽引して乗っかるのね。飾っておくお立ち台としても、いい感じかも。ついでに、初期にコンパクトカメラで撮った形式写真で、樽収差の激しいモノを撮り直してみる。やっぱり、これは撮り直したほうがいいみたい。客貨車の撮影もあるのだけど、こっちが先かな。

10月27日(土)

この数日、カゼ気味だったのが、昨日の深酒でついに発病。熱を出して寝込んでしまうハメに。起き上がれないし、メシも喰えない状態。それだけでなく、台風で大雨と、最悪のコンディション。てなことで、鉄分は完全になし。ということで、先週のアウトテイクでお茶濁しなど。

10月26日(金)

銀座天賞堂では、本日から28日(日)まで、PROMENADE銀座 2007協賛「10%割引セール」とのこと。昔から、年に何回かはセールがあったが、なんか最近は多い気がする。自社製品を含むかなりの商品が10%割引の対象になっているばかりでなく、在庫処分とはいえ、50%引き、70%引きの値札のついた特価商品もかなりある。まあ、値引きセールをやりたい事情がある、ということでしょうが。卸もやっているから、そうもいかないのがツラいところか。

10月25日(木)

中野の「カルタゴ」を、はじめて訪問。もちろん、レストランの客としてだが(笑)。シェフとは、各種イベントや模型店店頭等でしばしば会うので面識もあるが、本業のほうで会うというのは、別の新鮮味もあるというもの。味のおいしさはもちろんだが、煮込みやオーブン料理など、時間のかかるオーダーを次々こなす手際よさや、料理の盛り付けの凝り方など、模型製作にも通じるセンスの奥深さを感じさせるところは流石。しかし、これって鉄道ネタなのだろうか。

10月24日(水)

天賞堂にて、12mmの車輌を品定め中のお客さんと出会う。銀座4丁目を通るたびに必ず寄っているので、週に3回程度は覗くのだが、12mmを物色しているヒトにはなかなか出会わない。そういう意味では、けっこう珍しいともいえる。このところ、「12mmにけっこう動きがある」という話を良く聞くが、その現れかも。ところで、RMの名取編集長のblogによると、民主党の前原前代表が、模型にも出戻ってC5557号機を購入したようなのだが、ということはModels IMON製と思われる。となると、これって12mmなのだろうか、16番なのだろうか(笑)。

10月23日(火)

昨日購入のC56、見れば見るほど一筋縄では行かない作品ということがわかる。台枠からして、棒台枠を表現したものを新製しているし、ボルトの「埋め込み」も百以上ありそう。16番用のロストパーツの流用とかもあるが、そもそも製品がないパーツを、スクラッチで作っているものもけっこうある。自分では、とてもここまでやる気さえ起きないレベル。とはいえ、全体の掴み方、バランスもなかなか良くて、これ見よがしのディティールには見えない。それにしても、手放すに至ったのは、どういう事情なんでしょうね。

10月22日(月)

珍しく12mmの中古が、蒸気を中心にいくつか出ている。そんな中に、珊瑚キット加工と称する、飯山線仕様のC56が。ウィンドウ越しに見ても、なにか只ならぬオーラが感じられたので見せてもらうと、こりゃ半端じゃない。かなり手堅い工作で作り込んであり、どこかの特製品かとも思ったが、作者の凝りようと思い入れが伝わってくる作風は、かなり腕のたつ方が愛着をこめて加工したものと判断。こういう作品は、その志を受け継いで大事にしたくなっちゃう方だし、ここまでやって、価格はメーカー完成の中古とそんなに違わないレベルなので、迷わず購入。たまに、こういうのが出てくるんだよね。

10月21日(日)

近所のよく行く複数の飲み屋のマスターから、続けざまに「鉄道博物館に行ってみたい」という話を聞く。どちらも、鉄分は全くない方。小さい子供がいる、という点をさっ引いても、やはり「社会的話題」になっているなあ、という感じがする。M2以上の「昭和育ち」の世代は、ブルートレインブームなども含めれば、まがりなりにも「鉄道に夢があった時代」を知っているワケで、このあたりの人々の琴線には、大いに触れている模様。当分、話題は続きそう。

10月20日(土)

地元では、大道芸フェスティバルの週末。久々、快晴の週末なので、フォトセッション。商店街の裏側。花壇と洗濯物の風景。ここは、それなりに力を入れて作ったのだが、point to pointの配線で両面が見えるようにしないと見えない側なので、JAMでは気付かれた方も少ないのでは。天気の良さをいいコトに、マイクロニッコールならではの、f32 1/30secでの撮影。これだけ寄って、これだけフォーカスが来ているのなら、まあ、良しとしましょうか。

10月19日(金)

趣味誌の店頭発売日。日曜が入る関係で、書店売りも20日なので、もっとも遅い早売。模型誌は、夏のイベント・新製品発表ブームが一段落、実物誌は、鉄道博物館開館とモロぶつかる、ということで、それぞれ企画記事で頑張ってはいるものの、熱気はイマイチ。秋の気配とでもいいましょうか。そんな中では、RMの「門デフC57180速報」が光っている。実質一週間なので、事前記事を組んでおき、印刷直前に写真を入れ込んだモノと思われるが、これもデジタル時代ならでは。そもそも、専門誌出版社としてはダントツに大きいネコだからこそできる(多分、ネコの出版物だけで印刷機を占有できるのでは)ワザではある。

10月18日(木)

日経朝刊に、なんと天賞堂の15段の全面広告。こんなの初めてみたぞ。内容は、夏目漱石の「虞美人草」からの引用。そこに登場する「東京勧業博覧会」から、100年周年というコトのようだが、なんでこの時点で、この出稿があったのかはよくわからない。もちろん、模型だけではなく、宝飾、時計も合わせた天賞堂全体の広告なのだが、店舗紹介では、模型の占める割合が高い。模型のビジュアル的には、16番のダイカスト製サウンドD51標準型が登場。コピーによると、「伝統と革新の追求」だそうですが。

10月17日(水)

見なけりゃよかったが、メーカー完成OJの貨車の出物。あまり一般的な形式ではないが、12mmや16番の韓国製完成品の定価より、全然安い値段じゃないの。C57を買ったときの値段が値段だっただけに、リストプライスでOJを買う気はさらさらないが、機関車だけというのも不憫なもの。で、この値段ならと、ひとまず購入。これまた、博物館の展示品のようで、よくできてるは。と、こういうのが危険なんだよね。アリの一穴(笑)。写真を撮る間もなく、中旬も終わりそうなので、前回のフォトセッションの別テイク。

10月16日(火)

天賞堂の階段を登ってゆくと、2階の動輪の前で、店のスタッフの中尾さんが、ジオラマの「実演販売」。アメリカ型のジオラマ・レイアウトのビルダーとしても知られる中尾さんがお店に入ってから、妙にウォルサーズのカタログに載っている、アメリカ製ストラクチャー・シーナリー用品の充実が進んでいたのだが(JAMの仕込みでも、大いにつかわせていただきました)、さらにドライブがかかった感じ。けっこう、いろんなヒトが興味を持って覗いていた。一般のライトなファンは、「車輌命」というより、地面や街並みもあわせた「世界観」の方にワクワクくることがはっきりしたので、この方向はなかなか正解かもしれない。

10月15日(月)

昨今のBlogの速報性を考えると、多分、探せば出てるだろうと思われる、門デフ付きC57180号機の姿。やはり、というか、何ヶ所かでカットを発見。図面から新規作成というだけに、流石によくできてる。支えの部分も、ちゃんとオリジナル通り作られているし、これでリンゲルマンのステイがあれば、という感じ。長工仕様の手すりを外したもの、好きモノの仕業か。それにしても、新品の門デフというのも、異様にピシッとしていて、妙な感じ。この薄さ・ソリッド感は、模型では出せないなあ。知っているヒトには、門デフと旋回窓の組合せも妙に新鮮。それ以上にインパクトがあるのが、実は、門デフとヘッドマークの組合せだったり。こういうのって、門司区のC57が、特急仕様についてた1950年代以来では。そういえば、砂撒管が2本というのもそれっぽいし。

10月14日(日)

鉄道記念日、そして大宮の鉄道博物館の開館日。それにしても、相当なパブリシティーの量だ。各局、開館イベントの様子などの取材を、ニュースで相当量オンエアしている。おまけに、中央紙で15段の出稿(これはJR東日本本体から)もある。鉄道博物館の開館自体が、昨今の鉄道ブームを煽る一翼を担っているので、どちらが原因でどちらが結果とは言いにくいのだが、オープニングの仕掛けとしてはなかなかウマくいったのではないか。まあ、当分混むんだろうなあ。行くとしたら、冬休み明けぐらいかな。

10月13日(土)

最近マスコミでは、鉄道ブーム、鉄道模型ブームとよく言われている。確かに、書店の店頭では、それを実感する機会が多い(笑)。じゃ、実際どうなのか、という点については、それなりの波及効果が模型店の店頭で話題になることが、このところ多くなった。今まで模型にを持っていなかったヒトが、新たに模型を購入したり(12mmをやっていなかったヒトが、はじめたりというのもけっこうあるらしい)、車輌を持っていたヒトが、今度はジオラマやレイアウトを作り始めたり、と、背中を押されて、一歩ステップアップする事例がけっこうあるようだ。まあ、もとがそんなに大きいマーケットではないので、意外と影響は大きいと見るべきだろうか。

10月12日(金)

DCCのスロットル、DT-400を注文しておいたのが入荷したというので、FABに取りに行く。こういうのは、気付いたときに発注しておかないと、いざ必要になって買おうとしても、全然在庫がなかったりする(実際、過去の運転会で経験あり)。それに、運転会のとき借り物でいじるだけだと、基本機能はさておき、オプション的な機能については全くわからないまま。まあ、これでゆっくり研究できそう。

10月11日(木)

クマタに在庫がなくなりそうだったので、イヤな予感はしていたのだが、改めて確認するとLE1000はディスコンとのこと。サウンドやライティングに凝らずに、完成品をそのままDCC化するには、一番安くて使い手があったのだが、なんとも残念。後継は、「Standard」ということだが、多機能化して結構高くなってしまった。これだと、機能や価格でDZ-123と競合するし、そっちの方が、より小さくて入手しやすいというメリットもあったりするし。ニーズあると思うんだけどなぁ。

10月10日(水)

昨日、今日と、朝来た田園都市線は、なんと二日続けて8590型。昨日はダイヤが乱れていたし、今日はちょっと不規則的な時間だったということもあるが、こりゃなんかラッキーで気分いい。なんか8590って好きなんだよね。一時東横線に帰っちゃってたけど、また戻ってきて、とはいえ○Kなんで、運用が限られてるんで、見れるだけでもラッキーなのに。

10月9日(火)

ちょっと前に中古で入手した、米国製のストラクチャキット。日本風に改装して使えそうだったので購入したのだが、ジャンク価格というのも購入理由の一つ。そういうこともあって、買ったまま放っておいたのだが、ふと、どんなキットなのか見たくなって開けてみると、なんとビックリ。本来のキット以外に、HOスケールのミニチュアカーとか、アクセサリとか、照明キットとか、いろいろ入った福袋状態。多分、前の持ち主が一緒に使おうと思って入れたものが、そのまま出てきちゃったんだと思うけど、こりゃなんか得した感じ。

10月8日(月・祝)

千葉の書庫が、一部オーバーフローしそうになったので、全体を整理してスペースを捻出。全体の容量は、3割増しぐらいになった感じ。満杯になったのは、「とれいん」と「鉄道データファイル」。とれいんは、毎号買っているので確実に増える。ひとまず、あと5年分ぐらいのスペースは確保。鉄道データファイルは、ウワサによると300号まで行く、というコトらしいので、その分ぐらいをキープ。他の雑誌用のスペースも、そこそこ確保でき、全体としては、これであと数年は大丈夫だろう。

10月7日(日)

おもむろに、常設お座敷の手入れ。LOCOは、結論からいえば、確かに効果はある。特に、線路の側のメンテナンスについては、かなり有効。車輌については、車輪と線路の間の集電については、それなりに効果があるが、Nの構造だと他にも可動接点がある上、メカそのものの状態も影響するので、「てきめん」とは言い難い面もある。特に、ぼくの持っている車輌は、十年選手以上のモノが多いので、車輪の集電がよくなった分、駆動系の問題がよりあらわになった、というのが結果的なところ。それでも「走ることは走る」というのが、Nのいいところかもしれないが。

10月6日(土)

出発する前に、ちょっとの時間と日射しがあったので、久々のフォトセッション。10月になっても、あまり秋の気配がこないので(そのワリに、日の入りだけは確実に早くなっているが)、晩秋のジオラマを引っ張り出す。気分的に気動車という感じなので、より単行に似合いそうなキハ11を出してくる。いつも気動車というと、キハ20に手が伸びちゃうからね。

10月5日(金)

この週末は、またまた3連休。例によって千葉に行くので、今回も「常設お座敷」の整備を予定。今回は化学の力、ということで、レールクリーナーと、LOCOを買ってくる。LOCOは、けっこう良い評判を聞くので、どんなものかというお試し。天賞堂にはなかったので、在庫を確認して、帰りがけにModels IMONまで足を延ばしての購入。果してその効果やいかに。

10月4日(木)

TX系の人気番組「なんでも鑑定団」でおなじみの、中島誠之助氏の新著「ニセモノはなぜ、人を騙すのか?」。ぼくは、骨董収集の趣味こそないものの、ギターにしろ、鉄道模型にしろ、カメラにしろ、クルマにしろ、新品というものをあまり買わない(もちろん、どうしても新品でしか入手できないものは、新品を買うが)。そういう意味では、世の中に「掘り出し物」は存在しない、とか、ほんとうにいいモノを手に入れるには、自分がプロにならなくてはしょうがない、という下りには、妙に共感するものがある。まあ「掘り出し物」ではなく、売り手の事情で急いで換金する必要があるモノというのは存在するので、これが一番狙い目なんだけど。相手の弱みにつけ込んで、札束を見せて買うのは、果して「ハゲタカ」なのか、「ホワイトナイト」なのか(笑)。

10月3日(水)

けっこうレアなかなり昔のNの車輌が、ジャンク扱いの一輌3ケタという、捨て値価格。ボディーがブラス製のヤツなので、最悪でも再生は可能と踏んで購入。70年代〜80年代はじめのこういうのがあると、なんかコレクション的に欲しくなっちゃうんだよね。ある種、素朴な作りに惹かれるというのは、16番のジャンク再生にも通じるかも。これで、駆動系が生きてればめっけモノ、と通電してみると、なんとちゃんと動くじゃない。この瞬間が、なんともオミクジを引くような感じで、妙に緊張するんだけど。うるさいけどスローも効く。こりゃなかなかよかった。ボディーも清掃すれば、そんなに塗装は傷んでないしね。

10月2日(火)

昭和30年代というか、1960年代というか、0番に代って16番が鉄道模型の主役として普及し出した時代を覚えている模型ファンと、そうでない模型ファンの間には、けっこう深い溝があるのではないか。少なくとも、その時代を知っている人たちの中には、「16番原理主義者」はいない気がする。いいかえれば、諸星さんの趣味悠々のレイアウトとか、「あるレイアウト2007」とか(これは、もろドンズバだが)、HOスケールではなく、16番でなくては描けない世界があるのを身をもって体験したことがあるかどうか、ということになるかもしれない。0.6φ線の断面に、0.2φの穴を開けるような世界とは180°違うところにこそ、16番的な世界はあると思うのだが。

10月1日(月)

中古を扱う店が増えてしまったせいもあるのだろうが、このところ、どの店でもタマがない状態。銀座4階は、まだ「遺産処分」という大波が時々あるが、全体に細かい売り買いが減っているような感じもなきにしもあらず。まあ国内では、この市場自体が、生まれて10年ちょっとぐらいだし、ちょうど「一回転」しちゃったという事なのだろうか。ある種、鉄道模型市場にニューカマーの参入がある今こそ、中古市場での安定的な流通が、いろいろな意味で意義深い時期になっているとは思うのだが。


(c)2007 FUJII Yoshihiko


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