「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2009年10月-




10月31日(土)

このフレームで考えれば、求める車輌の模型のあり方が、「鉄道模型」と「車輌模型」とで、かなり違っていることもよくわかる。1960年代までの「鉄道模型趣味」誌を支えていた人々、言い換えれば鉄道模型ユーザの核となっていた人たちは、山崎喜陽氏、中尾豊氏等の同誌編集陣や、常連寄稿者を見てもわかるように、みな「鉄道模型」の愛好者であった。彼らは皆レイアウトを所持していたし、そのレイアウトと車輌による「架空の鉄道のストーリー作り」を楽しんでいたことは、その頃の記事を読み返せばすぐわかる。また「特集シリーズ」と称して、今でいうムックに再編集された記事は、レイアウト関連のものが大半を占めたていたし、その記事も、工作手法というより、そのレイアウトで想定されている「世界観」を紹介するモノであった。70年代に入ると、TMS誌の誌面は車輌工作記事中心へと変化する。ここで着目すべきは、編集部主導で書かれた車輌工作記事は、中尾豊氏のバラキットの組み立て方の解説のように、製作技法が中心だった点だ。同じ人が、「ストーリー」中心のレイアウト記事を書く一方、極めて実践的・実用的な車輌記事を書く。この両者の際立った違いが、そのどちらを「鉄道模型」の中心においていたのかを示している。一方、すでにこの時代から、読者が寄稿した車輌記事は、その作品への思い入れや自慢を語るものが多かった。そして80年代に入り、コンテスト入選作を記事にしていくのが編集の中心になると、TMS誌は「車輌模型」の雑誌となってしまった。もっともこれは、より「鉄道模型」よりのスタンスを打ち出した「とれいん」誌が創刊されたため、その対抗策としてのポジショニング変更と考えられないこともない。はっきりいって、80年代以降のTMS誌は、車輌模型派のマニアが、誌上に取り上げてもらうこと自体を目的として成り立つ雑誌になってしまった。しかし、これはある意味「車輌模型」の本質をついている。「鉄道模型」がストーリーを楽しむものである以上、演劇やマンガと同様、そのストーリーを他者と共有できる可能性を持っている。しかし「車輌模型」の楽しみは、作品を作ること、あるいはコレクションを保有することという、本質的に自己完結する「閉じた世界」であるため、他者と何かを共有・共感できる可能性は極めて少ない。あったとしても、他者からの「賞賛」以上のリアクションは期待できない。これでは、一般の人たちからは、その趣味を理解することも、共有することもできない。レイアウトや車輌といった「モノ」ではなく、それが紡ぎ出す「ストーリー」を楽しむのが「鉄道模型」。車輌の模型作品という、「モノそのもの」を楽しむのが「車輌模型」。確かに「鉄道模型」派は、模型の車輌を眺めていても、その細密な出来や技法といったミクロな部分だけに目がいくのではなく、車輌の廻りにヴァーチャルなジオラマをイメージし、その車輌が活躍している世界とそのストーリーまで想像して楽しんでいる。ファインスケールもスーパーディティールも、そのストーリーを想起しやすくするための手段なのだ。そう考えると、「鉄道模型」派には「実物・模型、両鉄」が多く、撮り鉄をして実際に追いかけたその時代の特定番号機にコダわる理由もよくわかる。それは特定番号機の模型が、まさに脳裏に焼き付けられた「その時代のイマジネーション」を引き出し、いろいろなストーリーを夢想するためのタグボートとなっているからだ。ここまで考えたら、長年の謎が一気に解けた気がする。そして今や、今までの「業界常識」とは違い、「車輌模型」よりも「鉄道模型」のほうが、市場が大きいこともわかってしまった。「次の一歩」はどちらに向かうか。マーケティング理論を持ち出さずとも、もう、おのずと理解できるだろう。

10月30日(金)

そう、まさに鉄道模型ジオラマの世界が、どうして一般の人々、なかんづく女性陣から受け入れられるのか。その理由がここにある。人形遊びから鉄道ジオラマまでは、ごっこ遊び、見立て遊びの世界として、玩具の世界、遊びの世界の中で共通の基盤をもっている。それを1/1化したモノが、タカラヅカだったり、テーマパークだったりする。さらに、そのストーリーの部分だけ取りだして活字化すればSF小説、映像化すればアニメである。これらはみな「ロングテール」といえばロングテールだが、いろいろなテーマと幅広い裾野を持っている分、全体としては広く一般に受け入れられている。これに対して車輌模型は、ルーツが全く違うホビーである。特に、純粋コレクションに近い車輌模型は、「模型の車輌」を扱う点についてこそ共通しているものの、玩具の世界、遊びの世界としては、あたかもマントル対流上の違うプレートに載っているかのように、全く別の世界の存在なのだ。ホビーの世界の構造線、大断層は、鉄道模型の世界のど真ん中を通っている。今まで、何か違和感は感じていたものの、全く気付いていなかったその構造が、一気に見えてきた。こう考えると、納得するモノは非常に多い。もしかすると、「車輌模型派」は絶滅するかもしれないが、「ジオラマ派」は進化して生き残る。そんな気さえしてきた。

10月29日(木)

同年輩の女性たち(アラフィフの中年女性、オバさんともいう(笑))と酒飲み放談会をやっていたら、その中にバービーマニアの女性がいるコトを発見。彼女と話していると、意外な事実がわかってくる。それは、「車輌模型でない鉄道模型(ジオラマ派)マニア」と「人形マニア」との楽しみ方の類似だ。女のコの人形の遊び方は、着せ替え人形による「ごっこ遊び」が代表的だが、これは、いわば舞台の上で俳優が演じるストーリーのように、人形たちが演じるストーリーを楽しむモノだという。ある種、女性たちの間で「タカラヅカ」が人気があるのも、この世界を生身化したモノだからだ。彼女のバービーコレクションもその延長で、いろいろな種類の人形を集めて楽しむだけではなく、ジオラマよろしく、ストーリーを考え、小道具などと合わせてディスプレイしなくては、楽しみが半減してしまうのだそうだ。しかし、これって「人形」を「車輌」と置き換えれば、シーナリー付きレイアウトで楽しむ鉄道模型の世界と全く同じ構造ではないか。そう思って、ぼくが作ったジオラマについて、その「ストーリー」を話すととても興味を持ち、ぜひそのジオラマを見てみたいという。次回のJAMには、どうやら来ていただけそうな気配。昨今、天賞堂の2階やさかつうギャラリーなどで、ドールハウスをやっている女性のお客さんが目立ってきたと言われることが多い。しかしこの構図がわかると、どうやらコトはそんなに簡単ではないのがわかってきた(つづく)。

10月28日(水)

珍しく東京メトロ東西線に乗ると、なにやら違和感のある車輌が。よく見ると、07系ではないの。移籍してから、初めて乗った。まあ、ホームに入ってくるところで正面を見ればすぐわかるだろうが、すでにホームに入っていたので、ドア付近の様子だけしかわからなかったのだが、けっこう違うモノ。鉄道ファン心理としては、一つの路線が全部同じ形式というより、いろいろな形式が使われていたほうが面白いのも確か。まあ、もっと言えば、ディーゼルカーや旧型電車、旧型客車のように、形態も製造時期も雑多な車輌が一つの編成になっているのが、一番楽しめるのだが。

10月27日(火)

HOスケールの樹木の出物が、ジャンク扱いで出ていた。「人形と樹木は、出たら買え」なので、植生上ちょっと違和感はある種類だが、まとめて買っておく。芸風とは違っても、例のHPRRプロジェクトみたいに、何をやるコトになるかわからないし、その時になってから探そうと思ってももう遅いモノも多いので、値段さえリーズナブルなら買っておくに越したことはない。とはいえ、人形はまだしも、この手の樹木は、けっこう場所をとるんだよね。

10月26日(月)

当然売れててよさそうなタマが、なぜか売れずに残っているというのも気になるモノ。自分的には、すでに持っているので食手をひかれなくても、なんか不憫な気がして、誰か欲しいヒトがいたら勧めたくなっちゃう感じ。そんなタマが、この週末で、やっと売れていた。値段を下げずに、延々ネバった出品者も、スゴいといえばスゴいのだが。

10月25日(日)

Modeis IMONの新製品パーツ、「架線注意」大・小をテスト購入。九州の蒸気は、組合との関係が良好だったせいか、交流20000V電化でも副灯なしでがんばっていたが、その分「架線注意」のプレートはめったやたらとついていたので、けっこうポイントになる。今まであった天賞堂製のパーツとかは、16番としてみてもオーバースケールで(まあ、そのほうが天賞堂の蒸気には合うが)、「貼りたいところにスペース的に入らない」場合も多かったので、ファインスケール(笑)というのはうれしいところ。しかし、この「小」のパーツ、本体自体は、電気配管用継手と同じくらいなのだが、ライナーも何もついていない分、単体のパーツとしては希代の小ささ。これなら、Nの方向幕みたいに、ステッカーの方が扱いが楽だったかも。

10月24日(土)

ひょんなことから入手したC11を、写真撮影用にメイクアップ。自分が作ったのじゃなくて、ファクトリー完成品にナンバープレートや銘板を貼るというのは、なんかその昔の16番時代以来と久しぶりという感じ。しかしプレート類は、16番とは打って変わった、極薄・細密なもの(0.25tぐらいか)。それにしても、サイドタンクは、ガイドになるものが何もないところに貼らなくてはならないので、位置を測りながら貼るという、珍しい体験。あとは、軽くドライブラシで仕上げ。プロポーションがよくて、ディティールも控え目なモデルは、ウェザリングが効果的。全体を乗工社っぽい色にした上で、錆と土ぼこりでお化粧。この仕上げにすると、血は争えないというか、フェロースイスっぽくなってくるから面白い。珊瑚の製品とかだと、乗工社仕上げにしても、ぜったいにそうは見えないから。

10月23日(金)

天賞堂の道路に面したウィンドウに、団地の集合住宅の模型が登場。スケールが1/87(!!)という以外、建築模型のプロが、建築模型の手法で作った、純然たる建築模型。よく、有名建築家が設計したホールなどに行くと、ロビーのところに模型が置いてあるが、どちらかというと、そっちの世界の作品。とはいえ、その作り込みは半端じゃないし、値段も12万円台と半端じゃない。サカツウの「煎餅屋」ではないが、最近、こういう「高級建築模型」がジャンルとして出来上がってきているような感じ。もしかすると、こっちの方が鉄道車輌のブラスモデルより裾野が広いかもしれないなあ。それにしても、もっとローディティールでいいから、せめて「数万」程度の値段で出てくれればなあ。

10月22日(木)

今朝の新聞は、各紙とも鉄道博物館での0系展示開始の記事の競演だったが、そんな中でからめ手からダントツの鉄分を示したのは、やはり日経。文化欄に「鉄道撮り続けどこまでも」と題して、広田尚敬氏の自伝的エッセイを堂々掲載。その内容も、そのまま趣味誌の記事にしてもいいような、濃くて深い中身。これから発売される、広田氏の作品の集大成ともいえる写真集の数々に、タイミングを合わせたパブリシティー的な意味もないワケではないが、中央紙の記事としては、屈指の鉄分の濃さを誇るモノといえよう。

10月21日(水)

なんか、先月、今月は、おかげさまで、アタりの出物によく出くわす。とってもラッキー。詳細は後程としても、この手のモノは「気になったら、押えろ」が鉄則なので、けっこうな散財になってしまった。今年は景気の影響ではあるまいが、全体として物欲がデフレ気味だったので、まあ、通年で考えれば何とかなる範囲ではあるのだが。しかし、「ど真ん中」のネタというより、微妙にラインぎりぎりのネタが多いのが気になるところ。こういうのがきっかけで、けっきょくウィングを拡げるコトになっちゃうんだよね。

10月20日(火)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツを制作する。そろそろ、マンネリ感も消えたので、久々の「南の庫から」シリーズ。南九州も、ラストスパート。今回は、最南端の志布志機関区。個人的には、蒸気撮影熱のピークを越えてからの撮影なので、まあ、まったりしたモノ。どんなカット撮ってたかはもちろん、どこでどんなコトしてたかも、なんかよく覚えていない。その分、初めて気付く発見もイロイロ。当分、シリーズ復活で行きます。

10月19日(月)

趣味誌の店頭発売日。19日が月曜で発売日、というのもなかなか珍しい。印刷所も、時間的余裕をフルに使うのか、午後にいっても、まだ半分程度の雑誌しか店頭にならんでいなかった。「とれいん」は、広義211系の大特集。この手の、「形式の今」を網羅する、模型視点からの実物車輌記録というのが、この雑誌の売りとなった感じがあるが、確かに、資料性の高さというのは「とれいん」の原点でもある。その分、バックナンバーが溜まるのだが(そうでなくても溜まるものは溜まるが(爆))。

10月18日(日)

先週からのスカ色つながりというか、ちょっと趣向を変えてクモハ52の登場。旧型国電は、個人的にはマニアではないが、リアルタイムで体験しているので、ノスタルジアは深いモノ。蒸気だと、特定番号・特定時代の考証とか、かなりディープな世界にハマってしまうが、電車や電機は、わりと気楽に楽しめる。八雲工芸製の流電も、ゴリゴリの飯田線オタクだと突っ込みどころが多々あると思うが、時代を懐かしむ向きには、なかなかいい感じ。コダワリの薄い分、メーカー完成を入手したが、値段的にも、最近の16番のハコモノを考えれば、出来と比較して、充分お買い得な設定では。

10月17日(土)

模型店のレジのところに平積みになっていたので、一部で話題の「日本交通図」昭和20年版を買ってくる。60年以上前の法人著作物なんて、とっくに著作権が切れているワケで、なかなか着眼点はいい。特に、外地関係の路線図、駅名は、資料としても意味がある。が、これ間違いが非常に多い。まあ、粗製濫造的にひとまず出したもので、出すことに意義があるのだとは思うが、あるべき路線がなかったり、国鉄、私鉄、バスの各路線が相互に入れ替わってしまったり、路線や駅の位置関係がメチャクチャだったりと、知識だけで確認できるところでも、けっこうある。まあ、そのへんも含めて、終戦時の混乱を示す資料と考えれば、これはこれで面白いかも。

10月16日(金)

HOMPのHPRRプロジェクトも、おかげさまで好評で、前から参加を希望されていた方もいらしたし、新たに参加を希望された方もいらっしゃるので、増えた方々を第2次会員として、レイアウト全体を拡大する方向で検討中。モジュールではなく、あくまでもレイアウトなので、路線の基本設計をした上で、それぞれの会員の方の希望を入れて、「開拓地」を分譲するスタイルを取ることに。次にお目にかかるときは、かなりスケールアップしたレイアウトをご披露できるのでは。

10月15日(木)

今日載った「鉄道の日」関連の記事は、「鉄道の日」祝賀会における「日本鉄道賞」授賞式での、前原国土交通大臣のスピーチで持ち切り。鉄道マニアであることを改めてカミングアウトした上で、その鉄道が所管というコトで、特別扱いと思われないようにかえって気を使う、とコメントしたことが、型破りのスピーチとして好意的に捉えられている。このイベント自体は、れっきとした鉄道業界のイベントなのだが、前原大臣がでてくると、なんか、ブルーリボン賞とかのような、鉄道趣味団体のイベントみたいに見えてしまうのが面白いところ。まあ、これからもいろいろ話題を提供してくれるんでしょうね。

10月14日(水)

「鉄道の日」、かつての「鉄道記念日」。鉄道記念日は、旧国鉄の記念日で、民鉄(当時は「私鉄」といった)は対象ではなかったものが、民営化によりJRとなって以降、いつの間にか、JRも民鉄も含めた鉄道全般の日になっていた。当然、各紙はここにぶつけて「鉄分」を競うモノと思っていたら、あに図らず。朝日も日経も、全然鉄分がない。昨日、記者発表があったので、JR東海のリニア計画の記事は載っているものの、これも全く経済記事扱い。こりゃ、互いに狙い過ぎてパスしまくり、ということなのだろうか。

10月13日(火)

音楽雑誌、それもギタリスト向けの「ギター雑誌」を見ていたら、高中正義氏の「ジオラマギター」の特集ページがあるじゃないの。ギター誌では、変わったギター、珍しいギターのグラビアというのは、基本的にコアなページの一つなので、その企画自体は想定内だが、なんと、諸星昭弘さんのインタビューまで、コラムで入っているではないの。ぼく的には、模型もギターもテリトリーなので違和感はないものの、この二つが、同じ記事ででてきたってのは、我ながら初めて。ところで、Zゲージの電車が走るっていうけど、ノイズ大丈夫なのかな。ただでさえ、ノイズ拾いやすいストラトのシングルピックアップだし。

10月12日(月)

帰り際にふと思ってハードオフに寄ると、なんとエアブラシ用のコンプレッサの出物があるじゃないの。ハードオフだと、こういう類いのは、趣味関連の店と比べて、高いか安いか、どっちかに振れていることが多いのだが、これは安い方。今までは、必要な時はボンベでお茶を濁していたので、安いのがあれば欲しいと思っていたところ。ま、「アタり」の掘り出し物ですな。

10月11日(日)

久々の好天なので、足を延ばして、大原まで寿司を喰いに行く。ついでに、市内で食後の散歩。外房線も、上総一ノ宮を過ぎると列車本数も少なくなるが、沿線の雰囲気もグッとローカルっぽくなる。実は、この辺でも駅近くなら充分通勤圏だし、京葉線が乗り入れてくる通勤快速も、もっと先の勝浦まで行っている。そのワリには、旅情充分な風情。そういう意味では、名残の113系が似合う風景ともいえる。ちょうど大原駅から、安房鴨川行きの普通列車が出発するところ。こういう機会でもなければ、113系なんて写すコトなかったろうけど。なんか、草の生え方が、ミニネイチャーみたいだなあ。本日は、沿線で撮影してる鉄ちゃんも、ちらほら見かけました。

10月10日(土)

千葉の家が補修中なので、進行状況チェックを兼ねて、連休を利用して行く。廻りに足場が組んであるので、庭での作業はできないため、もっぱら家の中の片付け。日ごろできないところを、重点的にこなす。Nの線路が敷いてある部屋に置かれている洋服ダンスを徹底的に整理して、各所に置いてある車輌などを全部納められるようにする。ひとまず全部入ったので、今度は中に棚とか作って、手軽にアクセスできるように整理することにしよう。まあ、当分先だろうが(笑)。

10月9日(金)

朝、田園都市線に乗ると、車内に虫が飛んでいる。蜻蛉の類いみたいな、緑色のヤツ。南栗橋駐泊のヤツだと、けっこう車内に虫が入っていることがある。それだけでなく、冬とかは、空っ風の北関東らしく、妙に車内埃っぽくなっていることも多い。東武、おそるべし。ところで、車内の動物というと、その昔、西鉄に乗っていて、車内に野良犬が乗り込んできてしまい、何駅か乗ってから、別の駅で降りていったのを見たことがある。犬はけっこう行動力があるので、10キロや20キロぐらいなら、充分帰れるとは思うが、あれはちょっとビックリした。そのワリに、他のお客さんは平然としていたのはなぜだろうか。

10月8日(木)

台風上陸。いろいろ喧伝されていたワリには、すくなくとも関東では影響は少なかった。けど、ダイヤの乱れは甚大。朝、まがりなりにも動いていたのは、地下鉄と近距離通勤民鉄だけ、という感じ。JRがずたずたなおかげで、振替輸送が発動していても、いつもよりすいている感じ。まあ、最近は安全第一で、「リスクがある時には止める」というのが基本になっちゃったので、特に強風の可能性がある時はしょうがないけどね。特に、JR東は、羽越線の竜巻のトラウマがあるし。

10月7日(水)

篠原製のBEMO用スナップレールの、380Rの組線路の未使用の出物を見つける。おまけに1本当り100円ぐらいの値付け。BEMO製の330R、篠原製の520Rはワリとよく見るし、ストックもあるが、篠原の380はけっこう珍しい。おまけにTillig353Rを通過可能な車輌はけっこうあるので、12mmの小型パイクをつくる時にも、微妙に役に立ちそう。小半径のカーブは、フレキで作ると、逆スラックというかゲージが縮小して、元来通過可能な車輌も、通過不能になったりするので、小半径の固定線路は、けっこう有用なのだ。90×90の、コタツ板みたいなパイクも面白いかも。

10月6日(火)

天賞堂の中二階の渡り廊下のショーウィンドウを見ていると、なんか空間が大きくなってる。よく見ると、セッテのOJ C62が売れてるじゃないの。売れたのは、2号機の方で、3号機だけ残っていた。2号機の方を選んだということは、けっこう歳のいった、蒸気現役時代を知っているヒトだろうなぁ。まあ、OJ自体年齢層が高いから。若い人(といっても、3〜40代)だと逆に、復活3号機しか知らないし、現役ニセコより、そっちの方に懐かしさを感じるんだろうけど。あと、ほんとに北海道のカマが好きなヒトも、3号機の方に愛着があるかな。

10月5日(月)

とどまるところを知らない、日経グループの「鉄」分の濃さや、週刊東洋経済の鉄道特集に触発されたのか、週刊ダイヤモンドも今日売りの号は、特集「JRの秘密」。基本的には、JR各社の多角化の実態と、そのポテンシャルの分析が基調なのだが、実際には、経済記事と趣味記事か2対1といっていいくらいの割合。「乗り鉄」から、Nゲージやプラレールまで登場するその中身は、マニアの世界を一般向けに紹介するというよりは、趣味人が読んでも充分に濃い内容。少なくとも、経済紙・誌の鉄道特集では、マニア的に見ても一番ディープなのでは。それにしても、「撮り鉄」の中に「鉄道模型派」なんてのを入れてるってのは……。知る限りでも、「模型を撮影するのが趣味」ってヒトは、自分を含めて全国に10人ぐらいしかいないと思うけどねぇ。

10月4日(日)

本日は、昼間用事があったのだが、途中2時間ほど空き時間ができる。そこからは、目黒駅までバスで20分程度なので、これはチャンスとばかりに、軽便祭に向う。途中、バスの経路が、急死したあの中川泥酔元大臣の家の近くを通るのだが、ちょうど取材陣が殺到している時間帯で、ENG車だの、ヘリだの(何か起こったな、というのは、まず取材ヘリがホバリングしているのを乗車前に発見して、携帯でニュースを検索して事件を知る)、警察だので、スゴい混雑。それはさておき、おなじみ元「動労会館」の会場に入ると、販売ブースがならんだ第一会場を中心に、かなりの混雑。とはいえ、基本的には出展者はもちろん、来訪者にもおなじみ方々ばかりという感じで、ほとんど挨拶大会。というか、「会う」ほうがメインみたいなもの。行けるかどうかな、と思っていたのだが、今年も首尾よく行けました。

10月3日(土)

スコール的な雨と、強い日差しが繰り返す妙な天気。おかげで、光線も妙な具合。なんか、コレを生かせないかな、と思って、久々の「なんちゃって北海道」を復活。乗工社のD51北海道型は、サイドビューには問題が多々あるのだが、正面から見る分には、なかなかいい顔をしている。ということで、今回はD51で。デジカメだと、フィルムを気にすることなく、楽々本撮りで多段階のブラケッティングできてしまうが、ボケ味も同じで、絞り値を順次変えて撮影し、ポストプロで、一番いい感じのヤツを選べばいいから、ほんとに楽。ボケ味が、粉雪が舞ってるような感じになる一枚を選ぶ。ま、だまし絵みたいなものですから。でもなんか、「冬のソナタ」みたいな感じだなあ(笑)。

10月2日(金)

「国鉄時代」を、やっと読了。それにしても毎度ながら、東海道時代のC62をはじめ、先人の残した貴重なカットを、よくも見つけてくるものだ。走行中の「下がりつばめ」18号機のカットが、複数も出てくるなんて、脱帽モノです。というよりも、そういう時代に、記録を残していた人たちがいたということのほうに、やはり驚かされる。なにごとも、最初期にやっている人というのは尊敬に値します。

10月1日(木)

models IMONの新入荷の掲示板を見ていたら、NEKOから「鉄道車輌ディティールファイル003(九州のD50)」なる新刊が。D50は最末期は九州のみだったので、最期のD50を特集すれば、おのずと「九州の」になるのだが、こう銘打たれるとやはり欲しくなるのが人情。ということで、帰りがけに買ってくる。内容は、若松の最期の3輌だけではなく(それにはなんとか間に合った)、そのちょっと前までいた、9輌のカマにスポットライトを当てたもの。D50の現役は、「記憶の中の鉄道風景」にも載せているように、ギリギリ間に合ったタイミングなので、やはり懐かしい。しかし、それにしてもなんで第3弾がD50??けっきょくは、編集者の趣味ということなんだろうけど(笑)。


(c)2009 FUJII Yoshihiko


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