hobby diary

「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2010年11月-




11月30日(火)

JAM関係者と支援企業の方々との、懇親会を兼ねた忘年会。日ごろ、「一顧客」という立ち位置では接している方々ではあるが、それとはまた違うスタンスだと、いろいろ気付くこともあって興味深い。どちらにしろ、チャンスはピンチであり、ピンチはチャンスということがカギのようだ。ローリスクが望めないときほど、ハイリスク・ハイリターンに挑戦する好機ということだろうか。

11月29日(月)

ネコパブから、またまた新シリーズとして「鉄道車輌ガイド」なるムックが登場。「鉄道車輌ディテール・ファイル」にも、「鉄道名車モデル&プロフィール」にも似ているのだが、これはまた別の企画。その第一弾が、「NEKO MOOK 1588 鉄道車輌ガイドVol.1 DD54」。実は、このムックには、写真を2カット提供している。さっそく掲載誌が送られてきたのでチェックすると、何とカラーのカットは見開きじゃないの。元がブローニー判のネガカラーだったのだが、雪の降る日の微妙な彩度が、それなりに再現されてるじゃないの。なるほど、最近のデジタル製版技術はスゴいなあ。

11月28日(日)

師走に集中するパーティーライブのリハ等で、本日は鉄分なし。それにしても、世にいう「鉄道ブーム」と、趣味界の不景気感との落差を、一般の人に説明するのは、けっこう大変だったりする。というか、そもそも趣味界自体が、一般の人には理解不能な特殊世界であって、それが今までそれなりに廻ってきた方が不思議であり、そこに構造的問題があるのかもしれない。その分、やり方次第では、いろいろ可能性が残っているともいえるのだが。

11月27日(土)

大学鉄研の55周年記念パーティーに参加。まあ「オレがオレが」は強いがまとまりのない校風の学校なので、OB会といっても、個人的にしたしいヒトは別にすると、こういうときぐらいしか広く集まるチャンスがない。ということで、現役の学生さんたちと話をした。なるほど、まさにきょうびの「オタク(カタカナオタク)」というか、知識はあるが草食系。そのワリに、マニアックで我が強いところは、「鉄」の伝統を受け継いでいたりするからなあ。技術者とかになるのなら、キチンと指導すればそれなりにやるんだろうが、それには手間がかかるんだろうな。

11月26日(金)

「鉄ちゃんにまなぶ「テツ道」入門」なる文庫本が出ていたので、読んでみる。なるほと、鉄道オタクの自虐ギャグという感じのノリで、けっこう笑って読めるのだが、少なくともこの本の定義によると、ぼくは「乗りテツ」でも「撮りテツ」でもないし、時刻表にもほとんど興味がないので、「テツ」ではないらしい。というより、この著者の定義だと、「おたくとオタク」のように、「鉄とテツ」というのは似て非なるモノ、いや場合によっては相対立するモノのようだ。「おたく」は(自称)クリエイターなのに対し「オタク」が純粋消費者の立ち位置を取るように、「鉄」の模型マニアは車輛やジオラマを作るのに対し「テツ」の模型マニアはひたすら買い漁る、という構図は、確かに理にかなっている。これは、けっこう面白いかも。

11月25日(木)

千代田線に乗ろうとすると、ちょうど16000系の編成がやってくる。千代田線に乗るチャンスは、さほど多くないのだが、新車とか引退直前とか、けっこう珍しいのにタイミングよく出会ったりする。東京メトロの10000シリーズも、最初の10000系に比べると、デチューンというか、段々普通の電車になってきてる感じで、それほど斬新な感じがするワケでもない。まあ千代田線は、40年前の6000系の登場をリアルタイムで見た世代からすると、そのインパクトが鮮烈過ぎたということもあるのかもしれないが。

11月24日(水)

今月の「記憶の中の鉄道風景」コンテンツ制作。この一年間、40周年記念というワケではないが、1970年に撮影したコンテンツを固め打ちしていたのだが、久々に「南の庫から」シリーズの復活。というか、最終章の「吉松機関区」に、突入。よく考えたら、「一年間のごぶさたでした」なのね。「記憶の中の鉄道風景」も、丸6年で、7年目突入。段々、ネタが本丸に迫ってきてしまったなあ。

11月23日(祝・火)

移動中原宿を通れる用があったので、Models IMONに寄り、ワム90000を購入。製品そのものは、すでにサンプルを見たり走らせたりしていたので、およそ中身はわかっていたが、トミカのようなそのパッケージは、けっこう新鮮かも。既存のワム90000の中では最もディメンションの正確な、Wester Weise製と併結して編成してもプロポーション的に問題ない。価格も、金型を3〜4回償却してもお釣が来そうな天賞堂製のエボナイト貨車が、4〜5000円ということを考えると、充分リーズナブル。10輌繋げて63000円って、長さのワリには最も安い12mmの編成じゃないかな。

11月22日(月)

OJも、安い出物があると、ちょこちょこ集めたりしているのだが、久しぶりに貨車を1輌GET。ディテールもさることながら、ちょっとしたギミックが気に入ってしまったのが、購入の理由。ムサシノモデルのOJのように、Oスケールは、徹底した作り込みにも向いているが、その反対で、ギミックを自然に楽しめるサイズでもある。ライオネルとか、それなりに根強い人気があるのも、そのせいなのだろう。

11月21日(日)

本日は、JAMの理事会。年度末(JAMの会計年度は、1-12月)を前に、今年の決算と来年の予算組みの準備で、けっこう議題は多い。その前に、ズミクロン50mmf2のリターンマッチ。さすがに、前回のカットでは、いいトコロが出ていないので、工夫して挑戦。ひとまず、列車の正面にピンが来なくてはどうしようもないので、ふだんとは違い、思い切ってカメラとお立ち台を離す。だがこれだと背景のサイズが間に合わず、完全に周りがハミ出してしまうので、主旨とは違うが、トリミングをせざるをえない。ということで、かなり望遠っぽい構図になってしまった。なら、絞り込まずに、背景をアウトフォーカスにした方が面白かろうと、絞りもf8にとどめる。結果として、これが奏功。このレンズは、ヴィンテージレンズによく見られるように、あまり絞り込みすぎると、画質が落ちる特性があるようで、前よりはかなりきれいな絵面になった。まあ、マイクロ3/4では使いにくいレンズ、という点はあいかわらずだが。

11月20日(土)

天4に、アスターのライブスチームが、完成品からキットから、驚くほど大量に放出。しかし、ライブというのは、模型とはいっても、ホントに湯を沸かして、圧力がかかっているわけだから、素性の知れない中古はどう考えてもリスキーな気がするのだが。それなりに技術のあるヒトなら、チェックして整備して再生することも可能なのだろうが、キットを組み立てるより手間がかかるんじゃないの。

11月19日(金)

趣味誌の店頭発売日。店頭発売日も、最近は本当に静かになってしまった。実物誌、模型誌とも、今や全誌あわせて、ピーク時の1誌の売り上げにも及ばないレベルなので、ある意味仕方ないのかもしれない。その一方で、街場の書店のホビー誌の売り場には、広義の鉄道関係の雑誌やムックがあふれている状態。なんか、根本的なボタンの掛け違いがあるような感じ。まあ、これは、模型業界そのものにもいえることなのだが。

11月18日(木)

JR東日本から、新宿と日光・鬼怒川を結ぶ、東武鉄道との直通特急「日光」「きぬがわ」に、E253系を改造した新型車輌を投入するとの記者発表。6輌編成2本が残されていたので、予想していた向きも多いかと思うが、発表されたカラーリングは、中々新鮮。特に、ブラックアウトして大きく見せていた窓が、本来の姿になったのが、印象を大きく変えている。室内も、一般的なリクライニングシートに変更され、内装はかなりの変更になる模様。ちなみに、新聞報道は日経のみで、写真はなし。

11月17日(水)

12月11日に西武鉄道が企画した「メイド列車」。社員がメイドのコスプレをする予定だったが、その筋との折衝に難儀していたようで、若干予定を変更することに。どうやら、メイド姿での物品販売は問題ないが、「ご主人サマ〜」と客に言うのは接客にあたり、風営法の許可が必要になるとのこと。このため、許可を持っているメイド喫茶とのタイアップで実施するらしい。しかしマニアにとっては、「ご主人サマ〜」と言わなくても、ホンモノの女性車掌がメイドの格好で乗務しているほうが、よほど「萌え」だと思うのだが。トミーテックとタイアップして、「鉄おとめシリーズ」でフィギュアを製作し、「メイド車掌」6人セットで車内限定販売すれば、相当なプレミアムがつくんじゃないの。

11月16日(火)

珍しく、16番蒸気用ロストパーツの出物が一山。1970年代後半のモノらしく、ニワとか有名パーツメーカーだけでなく、すぐに消えてしまったパーツメーカーのモノもあって、妙になつかしい。そもそも、原型を作るとき、どのくらい縮みを見越すかで、出来上がったものが大き目になったり小さ目になったりすることはよくあるし、継ぎ手とか、押え金具とか、コックとかは、あまりスケールと関係ない部分もあるので、センスを活かせばHOスケールでも使えるパーツはけっこうある。ワリと豊漁だったが、山の中から選ぶのが大変だったリして。

11月15日(月)

手に入れた出物で、ちょっとタッチアップをしなくちゃいけないのがあったので、その作業。これ、色身のあるハコモノだと、キットを組んだものは、プロ組立のものを含めて、既存の鉄道調色塗料をそのまま塗ったものがけっこう多いので、どこの塗料かというのさえ見極めれば、ワリと気楽。厳密に言うと、ロットにより色味が違うのだが、タッチアップならそれほど問題にはならない。今回のは、GMカラーだろうと見切ったら、案の定バッチリ。もちろん下地はサーフェサーでしっかり仕上げるけど、塗りはGMのを使っているところはけっこうあったりする。しかし、実は大変なのは、蒸気や貨車の黒一色のタッチアップ。それもつや消しが効いていたりすると、同じ調子に仕上げるのは難儀する。ほどほどにしておいて、ウェザリングでゴマかすとか、どうしてもそっちの方に行きがち。塗装そのものとは、真逆なのが面白いところ。

11月14日(日)

ということで、マイクロ3/4マウントアダプタシリーズ第二弾。ライカMマウント編。ヤバいとは思いつつも、けっこうハマる。とはいえ、全くカメラ趣味、レンズ趣味の話にしないで、あくまでも被写体を「模型の写真」において、模型を撮るレンズとしての面白さをテーマにするというレギュレーションはおいているつもりだが。
まずは、ズミクロン50mmf2。沈胴から固定胴になりたての、1950年代の製品。名レンズだが、今となっては半世紀以上前の設計だけに、描写にしろ発色にしろ、それなりの時代感はなんともしがたいか。それが、古典レンズの味、ともいえるのだが。まあ、逆に考えれば、モノクロが主流の時代のレンズで、ちゃんとバランスしたカラーが撮れるスゴさを感じるべきなんだろう。あと、M2、M3とかの距離計の設計もあるのだろうが、50mmレンズで、最短撮影距離が3フィート半(お、サブロクだ)というのも、中々辛いところ。おかげで、スタジオセットを最大に離しても、車輛の顔にピンが来ない。そういえば、1950年代の鉄道写真には、けっこう編成の途中がピシッと写っているモノが多いのを思い出した(そっちは、シャッタースピードでブレているワケだけど)。まあ、模型撮影には、ちょっと辛いかな。
次は、ズミクロン40mmf2。同系列とはいえ、こちらは1970年代の設計。マルチコーティングなど、色の描写には、格段の進歩が感じられる。個人的には、鉄道写真のレンズというと、標準より少し長めの60mm〜80mmぐらいのところが、車輛を凝視している感じの描写として、けっこうおいしい。かつての蒸気の撮影では、意外と85mmを多用していた。で、40mmを3/4で使うと、ちょうどそういう感じになる。コンパクトなレンズで、アダプタを介しても、標準ズームより小さいくらいなので、一般的な撮影でも充分使えそう。オリンパス ペンとか、コンパクトタイプのミラーレス一眼に使うのも、なかなかスタイリッシュだし、作品を作るカメラとしてもけっこう頼りになりそう。これは、なかなかいい。今回の、個人的なおすすめ。
最後は、同じくライカCL用として発売された、エルマー90mmf4。35mm版の望遠レンズを3/4で使うと、前回の135mmの例のように「超望遠」構図になってしまうのだが、90mmだと、ちょうど望遠らしい構図になる。元が、暗いが軽いレンズなので、鏡筒の長さのワリには、バランスも悪くない。深い山の中で、ちょうど列車にハイライトが来たところを狙った感じで撮ってみたが、明暗のバランスも中々良い。このシリーズでは、構図と発色がポイントなので、ノーレタッチで、画素数だけ変換して掲載しているが、その辺は見ていただけると思う。ズミクロン40mmf2、エルマー90mmf4は、ライツ社の設計で、当時のミノルタが製作したレンズだが、こちらのほうが、「日本の血が濃い」感じがする。こういうジオラマお立ち台でのフォトセッションでは、長ダマを使うのはトリッキーな構図の時に限られるが、松・謙さんのような大型固定レイアウトでの撮影では、なかなか真価を発揮する、焦点距離&機動性といえよう。
しかし、今回のフォトセッション。心なしか、小湊鉄道での撮影を思い起こさせる雰囲気だなあ。ディーゼルカーの単行を、寄せた構図で狙うからかなあ。まあ、ぼくの作るジオラマやモジュールの原点(というかネタ)が、そこらあたりにあることは否定できないことも確かだが。

11月13日(土)

某模型店の、お客さま親睦会に顔を出す。確かに、モデラー同士のコミュニケーションというのは、1960年代までは組立式レイアウトを保有する運転クラブや模型店の店頭が、1970〜80年代においては高校や大学のクラブが、それぞれその役割を果たしてきたのだろうが、90年代のNブーム以降は、キチンと機能しなくなっていた面がある。それがある意味、鉄道模型周辺業界での好況感と、伝統的な鉄道模型業界での頭打ち感という二面性の原因のひとつであることは否定できないだろう。そういう意味では、JAMの新方針もそうだし、各模型店が、現代的意味での「会員サービス」として、モデラー相互のコミュニケーションを図ってゆくというのは、模型界を活性化する上でも、重要なポイントといえるだろう。

11月12日(金)

10年11月12日と、ぞろ目の日。平成の初めの頃や、21世紀に入ってからは、けっこう話題になったが、そのブーム(笑)もあと一年。11年12月13日で終わりか。それはそれとして、来年2月のJAM総会併催イベントの打ち合わせ。核がフリーマーケットなのは、すでに発表した通りだが、その周りに、いろいろなイベントを組み合わせて相乗効果を狙う方針。来場者としては、一般のお客さんがメインターゲットの、夏の国際鉄道模型コンベンションに対し、モデラーをお客さんとしてもメインターゲットとし、モデラー同士の交流の場を作ることを主眼とした、モデラーによる、モデラーのためのイベントを目指して、いろいろアイディアが出る。違う目標、違うターゲットの組合せなら、それぞれの方向で盛り上がれば、車の両輪のように相乗効果も出てくる。まもなく、公式インフォメーションが出せると思う。乞う、ご期待。

11月11日(木)

筋のいい仕掛品を入手。筋がいいというのは、ぼくの場合、メカ部分がキチンと組まれているコトが大きい。そもそも個人的には、どうにもメカ部分の精度を出すのが苦手、というか、美術的な工作はできても、工学的な工作はダメな人間なので、走行部分がかなりの精度で組みあがっている仕掛品というのは、出会うととてもおいしい。しかし、想像するよりは、そういう出物があったりするから面白いのだが。

11月10日(水)

前から買おうか買うまいか迷っていたのだが、ついに勢いあまって、マイクロ3/4用マウントアダプタ第二弾に手を出す。今度は、ライカMマウント用。L-Mアダプタはあるので、これでスクリューとMと、ライカ関係は対応可能になった。まあ、ライカのレンズは、そんなに持っているワケではないんだが。しかし、いろいろアダプタをそろえた店に行くと、この上なく危険(笑)。値段もそれほどではないし、今もっているレンズについては、使ってみたい誘惑も強い。これで、アダプタのためにレンズを買い始めたら、人間ヤメますが状態になってしまうとは思うのだが……。

11月9日(火)

天4の、天賞堂製品の棚が、妙に活況。とはいえ、「蔵出し」というほどではないので、コレクションの大幅な整理か、複数の放出が重なったか、というところだろうか。まあ、C62については、カンタム・ダイキャスト、カンタム・ブラスが出てから、ブラスでもプラでも、買い替え需要の放出が目立つが、他機種も多いので、そればかりではなかろう。雑誌関係も、このところ常に山積み状態。とはいえ、個人的に惹かれるタマがそんなにあるワケではないので、危険は少ないのだが。

11月8日(月)

近鉄の布施駅の駅員が、勤務する駅の女子トイレで盗撮し逮捕とのニュース。駅員がICカード管理用の機器を悪用し、データを書き換えて不正乗車するという事件がちょっと前に多発した。それも極めて問題だが、盗撮はそれ以前の問題。まあ、知り合いで、学生の頃アルバイト先のファーストフード店で、トイレにシカケをして破廉恥行為をしたヤツがいたが、駅員はマズいよ。駅員は。この先痴漢をする駅員とか登場した日には、目も当てられないぞ。

11月7日(日)

なんか今年は異常気象で、季節感がはっきりせず、体感温度と日の長さのミスマッチが気になるぐらいだが、それに加えて妙に忙しい日々が続いていることもあり、なんか日数の感覚が変な感じ。ちゃんと考えると、今月もまだ一週間なんだが、もう中旬ぐらいの感じ。3日の休みが入ったのが、一回週末があったような感覚になっているのかな。ところで、今週は小田急に縁が多かった。MSEは、地下鉄内では異常によく会うが、お天道様の元でははじめて見たのだが、日中小田急線内を乗り歩いていると、けっこう会う。というより、異様に目立つ。あの色のインパクトは強いようで、走ってくると、子供たちの反応も強い。そういう意味でも、成功しているようだ。

11月6日(土)

このところ、週末の用件が多いのだが、用事がある先を廻っている間、ちょうど模型店に寄る時間があったので、時間つぶしがてら覗いてみる。で、けっこう面白い出物を発見。こういう感じで、全く漁る気なしでタマに出会うと、なかなか気分がいい。さすがに、最近では手持ちが増えた分、大穴には出会いにくくなっていることも確かだが、久々に「めっけ」感があるなあ。

11月5日(金)

非常にマニアックな音楽雑誌が、「日本のロック/フォークアルバム・ベスト100 1960-1989」なる増刊号を出している。この雑誌、前の「ロックベストアルバム」の企画でもそうだったが、マニアのためのマニアによる雑誌なだけに、一般の音楽ファンやふつ〜のヒトたちからすると、「なんでこういうランキングなの」という選び方になっている。しかし、そういう「マニアのディープな世界」を知っている人なら、結果に賛成するかどうかはさておき、「こういう結果になる理由もわからないではない」という気にはなる。しかし、マニアックな世界というのは、どこでもこういうモノなのだ。その濃い世界の中に生きているヒトにとっては「常識」でも、その外側の世界からはとても理解できるものではない。ある意味、そう思っていても間違いない。もちろん、鉄道趣味界、模型趣味界でも同じことがいえるのだが。

11月4日(木)

2010年10月分のこの「今月のホビー日記」のファイルを、うっかりトバしてしまい、それからサーバと手元のバックアップとの間でミラーリングをかけちゃったので、さあ大変。中旬ぐらいまでのバックアップなら、別のところにとってあるのだが、その後がない。一計を案じて、Googleサーバのキャッシュや、自分のパソコン内のブラウザのキャッシュを漁ると、どうやらデータ的には復元可能。ということで、際どくセーフ。知恵は使ってみるものです(笑)。

11月3日(水)

ちょっと偶然の産物なのだが、町田の玉川大学教育博物館で行われている、「鈴木コレクション おもちゃ絵の世界」を見る機会があった。「おもちゃ絵」とは聞きなれない概念だが、江戸時代から明治にかけて、子供のおもちゃとして作られていた錦絵であり、錦絵が印刷された紙を厚紙で裏打ちし、切り抜くことで、今でいうペーパークラフトのオモチャや、カルタ等の遊具が作れるキットになっている。「学年誌の付録」といえば、イメージが湧くかもしれない。明治時代には、おもちゃ絵専門の店舗もあったというほどポピュラーなものであった。味の素の鈴木三郎助氏が集めたコレクションは、遊ばれれば散逸してしまう運命にあった「おもちゃ絵」を今に伝える貴重な資産といえる。で、その中には、歌舞伎の名場面や、動物園、観光名所などを数枚セットで組み立てるものもあり、まさにその発想が、ジオラマなのだ。詳しいレポートは、「Gallery of the Week」で紹介したいと思うが、車輛模型は広がりがないのに、ジオラマはなんで老若男女を問わず惹き込む魅力があるのか、という問いに対して、重要な答えを見つけたといえるだろう。

11月2日(火)

ぼくの場合は、今まで何度も述べてきたように、中学から高校にかけて、蒸気機関車の最末期の5年間、何かにとりつかれたように、当時のティーンエージャーができる限界に近く、蒸気機関車を撮影しまくっていた。それは、5年間あれば、それなりに何かできると思ったからこそ「燃えた」のだ。広く浅く全国を回れば、それなりにいろいろ見れたかもしれないが、それは目的とは違う。すでに誰かが残している記録なら意味がない。自分でなくては残せない記録が撮れるからこそ、そこに自分が参入する意義も余地もある、と思ったからこそ、そこに没入した。だからこそ、そこで「撮り」については燃え尽きてしまった。鉄道の写真は今でも記念に写すが、それ以降は「撮影旅行」には一度もいっていない。燃え尽きなかった「残り火」は、それ以降は模型の方に集中した。そういう意味では、その5年間がなければ、鉄道趣味も鉄道模型もやっていなかった可能性は、かなり高い。今の時代は、昔のようには燃えられないかもしれない。しかし、たとえば鹿島鉄道の廃止が決まってから馳せ参じるのではなく、廃止が議論され始めたところから通い始め、廃止と共に燃え尽きるコトも不可能ではないはずだ。そして、それは情報化が進んだ今の方が、余程やりやすい状況だと思うのだが。

11月1日(月)

路線の廃線や、列車の廃止が決まると、マニアが集まる。最近では、廃止需要の高まりを見込んで、最後の花火とばかりにイベントでヒト稼ぎを狙うところも多い。まあ、これは昔からのファン心理なので、「祭」と考えればそれも悪くはないかもしれない。しかし、単なるマニアが廃止反対まで訴えるというのは、ちょっと理解に苦しむ。が、最近はそういう独善的な輩が多いようだ。地元のヒトが、既得権を奪われるとばかりに、廃止に反対することはわからないでもない。しかし、これとて、そもそも自分達にとって必要がなくなり、使わなくなったからこそ廃止されるという因果関係を全く無視した議論であり、説得力はない。ましてや、自分が乗れなかった、撮れなかったというウサを、廃止反対にぶつけるなどというのは、お門違いもはなはだしい。世の中は、はかなくうつろいやすいからこそ、美しいのである。ロマンがある内に散ってこそ、華があるのだ。鉄道というのは、人々のお役に立ってこそナンボなんだ、ということを、マニアはどうも忘れがちなのではないか。


(c)2010 FUJII Yoshihiko


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