hobby diary

「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2011年4月-




4月30日(土)

昔話に花を咲かせていて、SLブームの頃、にわかSLファンになって有名お立ち台に立ったコトのあるヒトは多いが、あの時代、中高生で、休みのたびに撮影旅行にいけた人は、けっこう少ないのではないか、という話に。もともと、その世代にあたる昭和30年代前半生まれは、団塊世代の半分以下しかいない。2週間分の旅費、カメラ等の機材、フィルムなどの経費は、いくら節約したところで、当時としてはそれなりの金額がかかった。当時、大学生ならいざ知らず、中高生には、そんなに割りのいいバイトの口などなかったので、誰でも行ける話ではなかった。その一方で、比較的金銭面で余裕のある家庭は、概して躾が厳しく、ボーイスカウトのキャンプならいざ知らず、中高生が単独で長期の旅行に行くなんて、なかなか許してはもらえなかった。この両条件を満たした人しか結局撮影には行けな方ということ。まあ、行けた人は「類は友を呼ぶ」で、けっこう互いに身近なので、いっぱいいるように思いがちなんだけどね。

4月29日(祝・金)

本日より、ゴールデンウィーク。それにあわせて、東北新幹線がいよいよ全線復旧。まだ徐行区間が多いものの、復興に向けた前向きのインパクトは大きい。それにあわせて、ボランティア的に「九州縦断ウェーブ」にヒントを得た、東北ウェーブがそこここで発生。ここまでくれば、九州新幹線全通にあわせた「九州縦断ウェーブ」は、結果的に幻のキャンペーンになってしまったが、インターネットでの盛り上がりという意味では、記録に残るキャンペーンになったといえるのでは。

4月28日(木)

阿里山森林鉄路で、線路脇の木が倒れて観光客満載の列車を直撃し、8輌編成中2輌が転覆2輌が脱線、5人が死亡99人が重軽傷という事故が発生。ニュース写真によると、転覆の2輌は、ティンバートレッスルから完全に転げ落ち、大破という状況。まあ、阿里山はけっこう「恐い」区間が多いので、一応、線路から救出できるようなところに横転したというだけでも、不幸中の幸いだったということだろうか。しかし、意外とこの事故、取り上げられてませんね。

4月27日(水)

OJスケールの蒸気機関車のディスプレイモデルが、エラく安く出てるじゃないの。売価の1/4ぐらいかな。これじゃ、16番のカツミ・エンドウのハコモノT車の中古価格ぐらい。難ありかと思ってチェックしたけど、特に問題なし。まあ、OJなんて走るに走らせられないので、どうせ鉄道博物館の展示模型みたいなもの。走らなくて元々という話も。ジオラマ作ってもいいし。とはいえ、けっこう走行抵抗が小さいので、片絶の車輪さえ手に入れば、重連用のダミーとしては使えるかも。

4月26日(火)

C6120号機が、高崎車両センター高崎支所構内で昨日報道公開。時節柄か、日経本紙、産経のみが、社会面のコラム欄で紹介したのみ。まあ、どちらかというと、ニュースというよりは、趣味誌向けという感じの、車輛の細かいところまで見てもらおうという感じの公開なので、取材したところが、その分濃いということだろう。でも、いつの間にかC61も「東北支援」になっちゃったのね。

4月25日(月)

東北新幹線が、仙台まで運転再開。これで、だいぶ復旧した感じが強まった。輸送需要という面でも、かなり応えられるようになったのでは。連休前には、全線運転再開ということで、けっこう復旧が早かったといえるのでは。乗客の安全が完全に守られたことも含め、新幹線の地震対策は、かなりいい線いっていると思うのだが、こういう「いい話」は、基本的にニュースにならないからね。原発が、地震そのものには意外に強かった(設計想定以上の揺れにさらされたが、それによるトラブルはなし)とかいうのもそうだけど。

4月24日(日)

ザ・レイルNo.78を買ってくる。特集は、C5345復活と、宇治のおとぎ電車。どちらももはや50年前のできごとの記録。さすがに半世紀も経つと、当事者の多くは鬼籍に入ってしまっており、謎のままになってしまった情報も多い。しかし、今を逃すと、一番若い関係者でさえ話を聞けなくなってしまう可能性は高く、商業ベースに乗りづらくとも、こういう企画を世に出す社会的な意義は大きい。特に「中の人」の持っている情報は、当事者にとっては常識であっても、趣味誌的な視点からすると新鮮で目から鱗的なものも多く、関係者が健在のうちに記録化することは、ミッシングリンクを繋ぐためにも必須といえるだろう。少しでも採算が取れるように、陰ながら応援したいものだ。

4月23日(土)

夏の国際鉄道模型コンベンションに向けた、HOMPの作戦会議。今年は、分割式レイアウトから、モジュールレイアウトにスケールアップした、Hawaiian Pacific Railroadでの出展。皆さん、夏の仕事の具合とか、読めない要素が多いので、あまり拡大せずに、手堅く行くことで合意。どちらかというと、「押し」で見せるより、じっくりと味わって楽しんでもらう見せ方で勝負しようということになる。折角リゾート感覚、テーマパーク感覚なのだから、お客さんがゆったりとリフレッシュしながら楽しめるコーナーを目指しましょうか。

4月22日(金)

東北本線が復旧して、在来線はひとまずネットワークが復活。これで、「リレー号」はまだ数日走る模様だが、貨物の迂回運転も終了。それにしても、ちょうど東北地方の桜のシーズンと重なったこともあって、撮り鉄の方は「祭」状態だったようで。まあ、元気をとりもどす意味では貢献したといっておきましょうかねえ。

4月21日(木)

一部、地元在住ファンのblogでしか上がっていないようだが、C6120号機が、上越線で本線試運転を行った模様。スタッフの乗った客車を一輌だけ牽引して、水上まで往復したようだ。皆さん、そろそろ明るい話題をほしがり出したところなので、タイミングとしてはいいのでは。ゴールデンウィークあたりから、それなりに「元気」も出てくるのではないかな。被災地支援などの名目で、イベントも復活してきているし。

4月20日(水)

趣味誌のKATOの広告を見ていたら、なんと「ターレット」が発売だと。確かに最近、Nでは各社ともレイアウトアクセサリを充実させているが、それにしても「ターレット」が製品になるご時世とは。写真は7〜8年前に、ふと思い立って、スクラッチで作ったHOのターレット。これを松本謙一さんに見せたら、「ターレットを作った人がいたんだ」と驚かれていたが、それが製品になるご時世なんですね。ということで、作った直後に、この日記にアップロードした写真の別テイクで。

4月19日(火)

趣味誌の店頭発売日。大震災以降、紙の供給や印刷事情が悪くなっているので、今月はどんなモンかと思っていたら、取次経由の発売日が週中になる月としては、いつも通りのペースで19日に各誌出揃った。まあ、そもそも趣味誌の印刷部数なんて、大手出版社のメジャー誌に比べたら誤差みたいなものだし、使う紙も特殊なので、あまり影響がないということなのだろう。

4月18日(月)

本日の日経産業新聞、11面の先端技術面に、妙に引っかかる記事。「有田焼「さくら」発信 佐賀県窯業技術センターが1/87模型 デジタル設計、精度に磨き」なるタイトル。1/87というところが、なんとも気になるので記事を読んでゆくと、「鉄道模型の標準縮尺である1/87のモデルだ」とか、「金属のミニチュアモデルにはかなわないが」とか、これまたナニな表現が次々と出てくる。編集委員 西山彰彦氏の署名入りだが、端々に鉄分を感じる記事だ。そういえば、焼き物には「鉄釉」というのもあるなあ。

4月17日(日)

偶然書店で見つけたのだが、イカロスから「鉄道デザインEX」なるムックが出ている。切り口といいい、まとめ方といい、これは今までの鉄道趣味誌になかった編集方針。クルマ雑誌では、こういう方向性も一部あったけど、なかなか斬新でいい。けっこう新鮮な情報もおおかったし。こういう新機軸が出てきてくれるなら、ブームで底辺が広がるというのも、なかなかいいのでは。

4月16日(土)

この週末も、やること多くて鉄分薄し。朝は曇天、午後はにわか雨だったが、昼前の一瞬だけ、快晴になる。その時を捉えて、フォトセッション。今年は、桜の時期が遅かったので、それを記念してもう一度桜。昼頃に撮れる角度は限られてしまうので、何年か前に一度やったことのある「田川線風」で。今回はC11もだせるし、実は岬のようになったトンネルの上は、桜の名所でもある。それをイメージしたのだが、さすがにパンフォーカスにはできない。まあ、長焦点で桜にぼかしをかけた感じで。しかし、リアルなここは、桜のシーズンに行くと、毛虫の大群がスゴいんだよね。動く絨毯のよう。いまだに生々しい、おそろしい体験。

4月15日(金)

4月12日の、東北新幹線福島運転再開と同時に、在来線の福島-仙台間も開通し、この区間では通常ダイヤを確保した上で、4月27日の新幹線復旧まで、新幹線と連絡する「新幹線リレー号」を運転するとのこと。だったのだが、ファンのブログでその写真を見てびっくり。なんと、583じゃないの。まあ、ちょうど波動対応で空いていたということなんだろうけど、またもや「撮り鉄」ヲタうけ企画になっちゃうじゃないの。これ、また撮りに行くアホが多いんだろうな。それにしても、マニア心理をつかむようなことばかりやってくれますね。確かに、経済波及効果はあるだろうが、混乱の方が大きいような気も。なんか、磐越西線方面は、「撮り車」で道が混雑しているらしいし。

4月14日(木)

今月の「記憶の中の鉄道風景」コンテンツ作成。地震の影響で、押入れの奥から十数年ぶりに現れた、昭和40年代のネガ。それは、小学校4年生から、大学1年生までにとった、旅行の記念写真とか一般の写真の中で、鉄道関連のカットのあるヤツを、別途まとめておいたモノ。まとめてしまったのは覚えていたが、久しく行方不明になっていた。どこに行ったのかな、と怪訝に思っていたネガもあるが、そんな写真を撮ったことすら、全く記憶に残っていないネガもある。今回は、そんななかから、全く記憶のカケラすらない「記憶の外の鉄道風景」である、1974年の秩父鉄道での撮影。国産カラーネガフィルムで、保存状態もよくなかったので、褪色や傷がヒドいけれど、これも35年以上前の記録ということでお付き合いを。

4月13日(水)

東京駅で、東北新幹線・山形新幹線のやまびこ・つばさ併結編成を見かける。久々という気もするが、こういうのを見ると、着実に復旧しているコトを実感する。余震が続く中ではあるが、今月中には全線復旧という予定が出されている。実際走り出したら、実利だけでなく、精神邸にはかなりの支援になるだろう。運休一月半というのは、乗客・車輛の被害がないということも含め、このところ進めてきた耐震性の強化が結実し、かなり地震に強いシステムとなったといえる。しかし、こういうところは、なかなか評価されないんだよね。

4月12日(火)

ちょっと興味をひく記事があったので、イカロス出版の「蒸気機関車ex」を買ってくる。気になったのは、もちろん宮崎機関区OBの座談会記事。蒸気機関車現役当時、リアルタイムでハマった人なら、うわさ話とかで聞き及んだ情報も、関係者の証言というきちんとした形で確認できるというのは、40年近い歳月を挟んでいるとはいえ、インパクトがある。しかしこのムック、記事がなんとも濃すぎ。編集者の趣味がベースなんだろうとは思うが、ぼくでさえ初めて知るような情報が載ってたりするってことは、九九を習っている小学生に、微積分の話をするようなものだと思うのだが。一体、誰をターゲットにしているのだろうか。

4月11日(月)

こういう状況ならではというべきだろうか、週刊東洋経済4/16号の特集は、「鉄道被災」。東日本大震災での鉄道事業者の、被災状況と対応方針をメインに据えた記事。切り口としては、なかなかのアイディアもの。一般紙誌では、とてもここまで踏み込めないし、趣味誌では、ちょっと商業的には扱いにくいテーマだが、経済誌ならではの視点で、ジャーナリスティックにまとめている。しかしよく見ると、書き手は経済記者・ライターではなく、鉄道ライターの中で、比較的硬めでジャーナリスティックな記事を得意としている人をフィーチャーしたモノが多い。これは一体……。

4月10日(日)

お花見日和だが、今日は一日JAM関係の作業。ここ数年の鉄道模型界をめぐる状況と、大震災の影響・自粛ムードで、一体どんなかんじになるのかと、フタを開けてみなくてはわからない状況だった夏の国際鉄道模型コンベンションの応募状況だが、締め切ってみると、昨年度以上の参加があり、ひとまずは幸先良い滑り出し。MPでも企業でも、初参加というところも多く、MPでは、例年になく大型のシーナリー付きレイアウトでの参加が目立つ。これは期待できそう。運営サイドとしても、これに応えるような盛り上げを目指さなくては。

4月9日(土)

毎年花見シーズンに恒例の、桜をフィーチャーしたフォトセッション。今年の花見は、桜の開花が遅いだけでなく、震災後の自粛ムードも重なって、今ひとつ盛り上がらない。この週末が東京では満開だが、本日は雨天。雨天だと、フォトセッションもやりにくい。陽射しがこないのなら、開き直って陽射しがいらない桜のシーン。ということで、山桜をイメージしたカット。山桜といえば谷筋、ということと、直射光がないと蒸気は厳しいということから、流電に登場してもらいました。あくまでもイメージということで、細かくは突っ込まないように。

4月8日(金)

昨日の23時半過ぎに、東関東大震災の巨大余震が発生。マグニチュード7.4、最大震度6強と、どデカい本震がなければ、これだけでも充分大きな地震。東北電力管内が広範に停電になったため、新幹線をはじめ、JR東日本各路線は再び運休状態に。こと鉄道に関しては、段々復活してきたところで、せっかくの出鼻をくじかれた格好だが、揺れが強かった地域が、まだ運休状態のエリアだったこともあり、すでに運転再開していた部分は送電が再開されれば、復旧は早いであろう。

4月7日(木)

首都圏の通勤区間は、日中の間引き運転はあるものの、朝夕のラッシュ時はほぼ通常運行になり、実用上は問題がないレベルにまで回復した。それとともに起こったのが、久々の人身事故。というか、運転に規制がかかっていた期間は、なぜか人身事故が起きていなかったのかが不思議。そういう方々が「自粛」していたとも考えにくいが、もともと雨とか陰鬱な日には「そういう人身事故」は起きにくく、世の中に活気のある快晴の日ほど「そういう人身事故」が起きる確率が高まる傾向にあるコトを考えると、「そういう人身事故」が起きるということは、とりもなおさず、それなりに活気が戻ってきたということなのだろうか。

4月6日(水)

ガキが電車で通学するようになったので、定期を買う。通学定期なんて、購入するのは何十年ぶりだが、相変わらずスゴい割引率なのにびっくり。通勤的の半額近いのね。世の中、学生優遇サービスはあまたあるものの、こういう大出血サービスはあまりない。学生が国の宝だった昔の制度が、そのまま残っている感じ。そう思うと、ローカル線とか地方私鉄とか、学生ばっかりの路線って、運賃を上げるより通学定期の割引率を下げれば、それなりに収支改善するんじゃないのかな。

4月5日(火)

南三陸町に静態保存されていたC5816号機が、津波により流されて横転するという被害を受けた。一般的には「重い鉄の塊」というイメージのある蒸気機関車が、津波により翻弄された姿は、画面としてインパクトが強いようで、被害の大きかった地域だけに、新聞などでは象徴的なシーンとして報道されている。とはいえ、実は無火の蒸気機関車というのは、ボイラにしろテンダにしろ、空洞の圧力容器やタンクのようなモノなので、大きさの割には意外と重くない(もちろん軽くはないけど)んだよね。その点、電気機関車とかは、保存状態でも重さはあまり変わらないのだが。

4月4日(月)

中国地方に住む友人からのmailで、「震災の影響か、瀬野八の補機にディーゼルが入っているのを見た」という話。鉄ではないが、趣味関係にはよろず詳しいヤツなので、見間違いということはないと思うが、そういう話は全然聞いていない。で、調べてみると、3月22日に、磐越西線の臨時石油輸送列車用に、門司機関区のDD51852号機が回送されたのが、山陽本線の真昼間の貨物列車で、けっこうこれを撮影しているヒトがいる。多分、こいつを偶然見かけたのだろう。まあ、ちょうどそれにぶち当たるというのは、それはそれで運がいいという気もする。

4月3日(日)

先日「整理してくれ」と預かってきた、昭和20年代から30年代に父親が撮った、35mmカラーポジ、当時でいう「スライド」。ほとんどが記念写真なのだが、わずかに鉄道がらみのカットもあり、なかには資料としてけっこう貴重なモノもあったりする。これも、そんなカット。まだ赤ん坊のぼくが、母親に抱かれていますが、まだ6ヶ月ぐらいであることを考えると、コレを撮影したのは昭和31年の夏以前。父親は名古屋出身なので、父の実家に初めて孫を見せに行く道すがらでしょう。ということは、東海道本線の客車特急の車内。それも青大将以前の一般色、それも「ぶどう色1号」だった頃の、特急つばめ号の「特ロ」、スロ60の室内での撮影です。車窓、進行方向右側に山が見えているということは、下りですね。でも、この時代の客車車内のカラー写真は、趣味誌ではみたことがないですね。当時のフジカラーなので、褪色が目立ちますが、なんとか雰囲気はわかりますね。こんな色だったんですね、特ロって。

4月2日(土)

例年なら、桜が満開になる時期だが、今年は都内ではまだ2〜3分咲き。家の近くの桜並木を散歩してみると、それも、日当たりのいい所では、5分咲きだったり、すでに葉っぱが芽吹いている木がある反面、日陰ではつぼみがふくらんでもいない木もあるというまだらな状況。この週末も、諸般の事情により鉄分なし。当分、まだまだこういう状況が続きそうな感じ。

4月1日(金)

大震災の混乱の中、新年度に突入。エイプリル・フールどころではないが、気温の上昇と共に、昨日あたりから、街中の人出も段々回復気味。首都圏の各鉄道の運行も、本日もしくは4日(月)から、朝夕のラッシュは平常ダイヤに復帰のいうところが多い。JR東日本の各線も、予想より早く再開になりそうだし、やはり、列車が動き出すと、実際の輸送力以上に人々の気持ちや意欲に与える影響は大きいようだ。



(c)2011 FUJII Yoshihiko


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