「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2014年9月-




9月30日(火)

今月は季刊ムックの発売月。これ、まとめて買うとかなりの金額になってしまうので、順番に買おうとか思っていると、店頭から消えてしまい、買う機会を逸するってこともときどきある。今月は、忘れないうちに月内で買っておく。買っておくんだけど、逆にゆっくり読む時間がなかなか取れなかったりするんだけどね。

9月29日(月)

鉄道模型の市場は、この数年いろいろな立場から見る機会が多かったが、思っていた通りというか、けっこうヤバいところに差し掛かっているのではないか。新製品の車輌を売りまくらなくても、マーケットが廻るし、メーカー、流通ともに事業が成り立ってゆくようなビジネスモデルを作らないと、経済が右肩上がり、人口も増加の一途で、何もしていなくても市場そのものが拡大していた時期は、とっくに終わっているので、そもそも立ち行かなくなるのは目に見えていたと思うのだが。それは、事業としては決して不可能ではないはずなのだが。

9月28日(日)

ことしの軽便祭は、さつき会館が立て直しで閉鎖されるので、9月のこの時期に実施。ぼくはナローはやらないが、知り合いが多く出展するので、いつもご挨拶のために行く。ということで、今年も混雑を外して、午後になってからの訪問。御嶽山の噴火で、新聞やニュースで「王滝村」の名前が飛び交っているだけに、時節柄というかなんというか、妙に木曾に注目が集まってしまうのは仕方ないところか。

9月27日(土)

ひとまず、お立ち台をカタチにする。まあ、線路を敷いてバラストを撒き、ターフで地面を仕上げるいつものやり方なので、ここは手慣れたところ、アーチスタのソフト軽量紙粘土は、こういう面でも扱いやすい素材だ。もともとケースにはNの線路が固着してあって、キレイにハガせないので、小さい築堤を作ってその中に埋め込んでしまおうという作戦で、その斜面を作るのに使ったのだが、これはいろいろ使えそう。今回のは、そういうことで線路の高さが違うので、他のお立ち台と組み合わせて撮影に使うということはないので、思い切っていつもの初春の風景ではなく、5月末ぐらいの初夏の趣のあるトーンにしてみた。ま、ミニネイチャーとかもうちょっと生やしてから撮りましょうか。

9月26日(金)


仕事でビッグサイトに行ったついでに、招待券をいただいていたので、ホビーショーも見に行く。いわゆる「模型屋さん」に売っているものを全部集めたコンベンションなんで、これはこれでスゴく楽しい。偶然ではあるものの、鉄道模型業界の重鎮の方々にもお会いしたので、そのままご一緒して見学。で、一番琴線に響いたのが、これ。トミーテックが出品してた、1/700のジオラマ用新幹線。これはいいよ。このスケールなら、ホントの「お立ち台」の景色をジオラマで作れるじゃん。これぞ、C622・3とニセコとか、日南3号とか、矢岳越えの重装備とかでてきたら、本気でできるよ。でも、やるんなら球磨川第二橋梁だな。C579号機を出して(笑)。

9月25日(木)

またお立ち台を作っているが、今までにない感じのモノにしようとちょっと試行錯誤。地面に高低をつけようかと思ったが、プラスターとかは使えない。そこで東急ハンズで探したら、アーチスタのソフト軽量紙粘土ってのを発見。構造材としてはクエッションマークもつくが、地面材としてはかなり優秀。ヒケがほとんどないし、乾燥も早く、着色性も良く、なにより軽い。これで耐久性があるかは、作ってみてのお楽しみかな。

9月24日(水)

八ッ場ダム建設に伴う線路付け替えで、吾妻線の旧線は本日限り。メディアでは、日本一短いトンネルである樽沢トンネルが廃止になるというネタで、もっぱら取り上げられていた。ついでに、川原湯温泉駅に葬式鉄が集まる様子も。しかし良く考えると、八ッ場ダムは民主党政権時代に建設中止になったんじゃなかったんだっけ。ほとぼりが冷めた頃に、事業を再開するなんて、官僚の官僚たる由縁ですな。全く。

9月23日(祝・火)


この飛び石連休は、ひさびさに天気に恵まれたので、写真撮影も。とはいえ、新しいネタがない。ちょっと思うところがあって、C5711号機のスノープラウを外してみたので、その姿でワンカット。この時期の11号機って、スノープラウを外しちゃうと、昭和30年代の九州のC57の姿そのものになっちゃう。庇はあるんだけど、もともと変形キャブだし。16番の「C57門デフ付」って、ある意味こんな仕様のが多かったよね。ヘッドマークステイが、なんだか聖徳太子っぽいなあ。

9月22日(月)

秋の連休の中日。シルバーウィークも定着したのか、今朝はホントに電車が空いている。目に見えてお客さんが少ないのも確かだが、地下区間でのケータイの電波の状態がいいのが、普段とは全く違う。最混区間で知られる田園都市線の池尻大橋-渋谷間では、朝のラッシュ時はパケットが飛ばないのはもちろん、通常の携帯の回線もシェイクハンドできない状態が続くが、今日は4Gでパケット取れちゃうし。通常でも、ソフトバンクならつながるだけはつながるのかもしれないけどね。

9月21日(日)

ということで、また鉄分の取りにくい週末。とはいえ、何にもできないのは余りに寂しい。で、ふと思って、この前安く入手したジャンクの「お立ち台」の再生に着手。例によって、線路を敷いて、ターフ撒いて、草生やして、なら楽なんだが、それをまた作ってもつまらない。で、今度はちょっと工夫。ウマくいくかどうかはわからないところもあるが、構造的にはちょっと面白いことができそう。で、基本的な構造材を作ってみる。ウマくいくかどうかわからないが、これはちょっと撮影に使ってみたいかも。乞うご期待。

9月20日(土)


東欧の機関車のほかの構図のカットも必要になったので、急遽撮影。目的からすると、いわゆるブツ撮りのように細かいところまできっちりと撮れた方がいいので、ぼくにしては珍しく、人工光でライティングしての撮影。最近は、LEDを使用した安価で使いやすい照明があるので、小物を撮る時には実に助かる。ということで、東欧型の中でも珍品の一つ。Rocoの57型をベースに、チェコの模型店が特製品で製作した、CSDの534.1型。手製の金属部品なんかも多用していて、こうやって見てもなかなかよくできてるなあ。

9月19日(金)

本日は趣味誌の店頭発売日のはずなんだが、時間がなく模型店には足を運べず。忙しい理由は、協賛・支援企業、出展企業への第15回国際鉄道模型コンベンション報告会のため。今年は例年より早く、時間も充分とって実施し、主要企業の皆様のご意見も、じっくり伺うことができた。いただいた貴重なご意見・ご提案は、来年度以降の活動方針に活かしていきたいと思っております。

9月18日(木)

9月17日は東京モノレールの開通50周年ということで、テレビのワイドショーやニュース、新聞などで特集が組まれていた。まあ、オリンピックブーム再来ということで、当時、新幹線と並んで登場感のあったモノレールも取り上げられたということだろうが、なんか久々にスポットライトが当った感じ。モノレールは、鉄道のようで鉄道でないようで、なかなか趣味の対象とはなりにくいだけに、意外と興味をひいたりするのだが。

9月17日(水)

週刊ダイアモンドが、懲りずに鉄道特集。「新幹線50周年 魅惑のJR・鉄道」だと。これだけ何度も鉄道特集出してくるってことは、やっぱりそれなりに売れてるんだろうな。しかし、鉄道趣味関係の出版は青息吐息というのに、なんなんでしょうね。この落差は。一般書では、相対的に鉄道特集が売れているが、趣味書の出版界では、それにすら対応できていないということなのだろうか。こりゃもうマーケティングの上手下手というレベルではなく、本質的な部分での構造的問題ということなんだろうな。

9月16日(火)

白昼の地震。直下型だった分、地震の規模の割に揺れが派手で、SNSとかでけっこうみんな騒いでた。地震発生時は、大江戸線に乗車中。すぐ抑止がかかって、駅にて発車見合わせになったが、ちょっとするとアナウンスで「規定震度以下だったので、まもなく運転再開します」とのこと。さすが都営。いつも運転再開が早いんだよね。規定震度以下なら、安全確認なしで運転再開か。役所らしいなあ。

9月15日(祝・月)


ということで、それらの車輛を持って帰ってきて撮影大会。ついでに、形式写真みたいのも撮ってみる。あ、欧州型だと、これじゃ非公式側だな。まあいいか。持ってきた中では、この1輌のみ21世紀のRoco製で、東欧製ではないのだが。でも、こうやって写真に撮ってみると、けっこうよくできてるなあ。

9月14日(日)

とある目的に使うので、ちょっとエキゾチックな蒸気機関車の画像が必要となり、千葉の押し入れにしまってあるヨーロッパ型のコレクションを久々に引っ張り出して、よさそうなタマを物色。それにしても、この東欧系のコレクション、我ながら良く集めたものだ。東独、チェコ、ソ連のヤツを選ぶ。ちゃんと、それぞれの国のネイティブの模型があるんだよね。

9月13日(土)

連休初日。もうタイムリミットなので、一月ぶりに千葉の草刈。今回は、8月にしては草が生い茂っている。やはりこの夏は、酷暑というよりは、雨の多い夏だったという証拠だろう。最近は行く度にNのセキを増やしているのだが、今回は4輌。まあ、1輌500円以下の中古しか買っていないので、出物と出会うかどうかにかかっているのだが。これでカトー製のセキは都合38輌。でも実物はもっと長いんだよね。

9月12日(金)

吾妻線の線路切替えが近づいてきたので、すでにそっち方面に出没する「鉄」の人が目だって増えているが、この週末の連休、そして最終の土日となる来週の週末は、メチャクチャ人出があるんだろうな。最近はラストとなると、一般人の「にわか葬式鉄」も多くなるので、あのあたりの地形を考えると大変そう。その後は、北陸新幹線の開通に伴って、並行在来線の優等列車が廃止になるので、紅葉や雪をからめて、そっちも賑やかになるんだろうなあ。

9月11日(木)

だいぶ前から試運転は始まっていたようだが、上野東京ラインの習熟運転を初めて実見。何のことはない。このところこの区間に乗車していなかったというだけなのだが。ある意味、ずっと工事の進行を定点観測してきただけに、なかなか感慨深いものがある。はやく乗ってみたいな。景色いいと思うんだが。

9月10日(水)

また「お立ち台」と呼ばれる、アクリルカバー付き展示台の安い出物を入手。安い理由は、Nの線路が敷いてあり、昔のレイアウトみたいな地面がちょっとついているから。それで、ケースだけの中古より安いんだから、まあ買い物ではある。さて、これを引っぺがして一から作るもよし(こっちの方が簡単)。逆に、残すところは残して、ウマく継ぎ足す感じで作るもよし(Nだとちょっと変だが、HOだとなんとかならないこともない)。こういうのを考えている間が楽しいんだよね。

9月9日(火)

今月の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツ作成。先月からスタートした、大畑で撮影した列車を全部見せてしまおうという「大畑の三日間」の二回目。比較的列車本数が少ない路線というイメージもあるが、優等列車以外は全列車蒸気牽引なので、意外とカット数がある。先月に続いて1971年4月4日の、今度は午後。これでやっと一日終了。このペースだと、けっこう大畑だけで引っ張れそうだなあ。

9月8日(月)

天賞堂の在庫一掃層・書籍半額セールでは、西尾克三郎氏の「ライカ鉄道写真全集」の持っていない巻がちょうど出物にあったので、まとめて購入してきた。写真というのは、作者の意図を超えて時代を切り取ってくる記録になるというのは持論なのだが、あえてその時代の空気感を記録しようと意図して撮影したものならば、その情報力は何倍にもなる。鉄道・鉄道車輌は当然として、1930年代の鉄道を取り巻く雰囲気まで記録しているそれらのカットは、見ていておおくの発見がある。やはり、1930年代と昭和30年代は繋がっているのだ。オリンピック前の日本というのは、基本的には同じ一続きのものであったことが良くわかる。それにしても、文化というのは個人が創るものなんだと、改めて感じさせるものがある。

9月7日(日)

実は昨日の写真の元になった展示を見て、松本謙一さんから「キューロクと犬は似合う」という名言をいただいた。実はその前の日、イベントステージで松本謙一さんのトークショー「汽車はこう撮る」があり、その対談相手をぼくがやっていたのだが、その中にも、松・謙さんの名作の一つである、写真集「煙」のカットナンバー1番、日曹豊富の9600と犬の写真も登場していて、そこから引き続いて哀愁やペーソスのある野良犬は、C62やD51とでは雰囲気が出ず、9600の無骨な感じと組み合わさってこそ絵になるという話になったのだった。ちなみに、展示の時に人形はひとまず固定したので、犬と少年の位置関係は、その時と全く一緒です。

9月6日(土)


このところ、ずっと天気が悪く、残暑もなく比較的涼しい日が続いていた。確かに今年の夏は暑い日もあったが、全体としてはけっこう天気の悪い、気温の低めな日が印象に残る。平均すれば、確かに長期予報のように冷夏だったのかも。そんな中では、珍しく薄日が射す一日。久々にフォトセッション。とはいっても、コンベンションでの展示の再現というか、犬と少年を、鉄道車輌入れて再撮。前のは、果たしてこれが鉄道模型かという極北の作品だったので。でも、今回もやはり車輌メインにはなりえないよな。あくまでも雰囲気として存在というか。

9月5日(金)

天賞堂の改装がどんなもんか、早速訪ねてみる。4階は全く変化なし。ちなみに在庫も変化なし。3階は日本型の16番とHO・HOナロー、そしてなぜか日本型Zゲージの売場に純化。天賞堂らしい売場になったといえないこともない。展示の在庫そのものはほぼ変わっていないので、スペース的には余裕ができ、商談用の応接コーナーが設置された。応接セットも初期のエバーグリーン以来という感じだが、そういうお得意さん自体が風前の灯なのではないのかな。2階は3階から外国形HOと書籍、HOスケール人形が大挙して移動してきた感じ。まあ、在庫処分していた商品ジャンルが移ってきたってことね。ここの売場は小さくなったが、ある意味総合模型店らしいフロアになったともいえる。ケガの功名だが、人形とレイアウト用品が一体化したのは便利かも。ということで、ほぼ商品の移動に終始し、内装そのものは大きな変化なし。まあ、売場を売り物に合わせたってことなんでしょうね。

9月4日(木)

JR東日本が、東京駅開業100周年記念イベントの一環として、12月19日の記念セレモニーで発車する列車として、寝台特急「富士」の団体臨時列車としての復活運転を発表。とはいっても、運転区間はJR東日本管内の東京〜伊東間。ということは、東日本が持っている24系とか集めてきて、Pトップに牽かせるんだろうな。でも、それって「富士」である必然性はどこにもないかも。ヘッドマーク次第で、なんちゃってブルトレならなんでもできちゃうし。まあ、Nゲージ入門セットみたいなモンだけど。

9月3日(水)

しかし、水害といえば今世紀に入ってからは、毎年のように鉄道にも大きな被害が出ている。特にローカル線においては、復旧せずそのまま廃止という事例も多かった。今年は、大きい被害が出た割には、きちんと復旧に向かうケースばかりだったのは、不幸中の幸いか。山間に建設された道路や鉄道は、それを維持するためには、かなりの資金と労力を必要とする。廃道マニアではないが、維持管理が行なわれなくなると、数年で元の山肌に戻ってしまう。普通に通り過ぎるだけではあまり気がつかないが、日本の自然は厳しいのだなあ。

9月2日(火)

土石流災害で大きな被害を受けた地区を走るJR西日本の可部線が、1日から12日ぶりに復旧とのニュース。可部線がこんなにメジャーにメディアに登場するのもあまりなく、出るのはこういう機会というのは、ちょっと皮肉かも。しかし、そのなつかしい風情には、昭和のノスタルジアを感じた人も多かったのでは。それにしても、JR西管内は災害が多い。それだけ厳しいところを走っているローカル線が多く残っているということでもあるし、それがまたJR西の経営上の問題点ということもいえるのだが。

9月1日(月)

この10年ぐらいは、出展者だったり、運営側だったりと立ち位置は違うものの、8月の国際鉄道模型コンベンションが、いろいろな意味で年間の模型活動のひとつの頂点になっていることは間違いない。その分「盆と正月が一緒に来る」ではないが、一山過ぎて9月に入ると、またここから新たな年にリセットという感じになる。まるで、9月新学期の欧米の学校のような展開ではあるが。ということで、一息ついて模型の新年、次なる展開。とにかく、市場自体にもマンネリ感が蔓延していることは確かなので、公私共に趣味関係では、なにか抜本的に新しい展開を起したいものである。





(c)2014 FUJII Yoshihiko


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