インストゥルメンタルの曲




Loleta My Love (c)1978 作曲・藤井良彦
インストものに独自の境地を築いた記念すべき一曲。ミドルテンポの、きれいな小曲です。でも、ギター喜多郎だの、新日本紀行だの、唄のない歌謡曲だのいろいろいわれることになる路線のはしりの一曲です。ま、どんな曲だかわかると思いますが(笑)、オリジナリティーという意味では相当なものがあると信じてます。その後10年ほどして、MEGADEATHのMarty Friedmanのソロアルバムがでたときには、「おお同士」とばかりに快哉の叫びをあげたのはいうまでもありません。デモテープ版のギターアンサンブルアレンジと、それをなぞったバンドアレンジ、バンドでやるのを前提にしたもうちょっと凝ったアレンジと、代表的なアレンジでも3バージョンありますが、バンド用アレンジが気に入っています。これでぼくはローズのプレイに目覚めてしまい、その後、独特のヴォイシングを多用したローズプレイを乱発することになります。

In Cristal Moning (c)1979 作曲・藤井良彦
インスト・フュージョンといっても、ぼくの場合やっぱり根はロックなんですよ。インストもので、いちばんぼくの性にあってるアルバムって、なんといっても「ベイクド・ポテト スーパーライブ」だしね。ということで、いかにも「日本のフュージョン」て感じの中で、ギターだけが一方的にロックしてる曲です。当時は335全盛だったんですが、この曲だけはやっぱりレスポールで奏きました。友達の部屋で、明け方。キーボードいじりながら10分ぐらいで作りました。それがタイトルの由来です。ベースはルイス・ジョンソンのチョッパーでII-Vくりかえす感じです。というとこれで曲想が解るヒトには解るというのが、さすがルイス・ジョンソン。そういえば、ハイソの小川選手のサックスをフィーチャーした、ジェントルソウツ・バンド的なバージョンもありました。

Lost Focus (c)1978 作曲・畠山恵志郎・藤井良彦
なぜかみんながついパクりたくなるという、|F/Em| Am |進行が基本になってる曲。しかし、なんでこうストーカーのように好かれちゃうんでしょうかネ。なにか呼ぶモンがあるんでしょうかね。いまだに"Got to be Real"(Eのところが、Emではなく、E7b9だけど)とか、グルーブのフレーズサンプリングでサンプリングされまくってますからね。それに便乗してパクる人も跡を断たないし。困ったもんです。この曲は、当時一緒のバンドでベースをやった畠山選手との共作です。彼のアパートがぼくの家の近くだったんで、よく一緒に遊んでいたんですが、彼が持ってきたモチーフを元に、セッションしながらまとめました。全体の構成もA-B-Aの48Barsとセッションに手ごろだったので、そういう目的にもよく使われました。

Girl on the Corst (c)1980 作曲・藤井良彦
ぼくの「歌謡フュージョン路線」と、デイブ・グルーシン調アレンジの接点から生まれた一曲。もともとグルーシン師匠は映画音楽出身だけあって、なかなか俗っぽいアレンジやコード解釈、キメフレーズなんかを連発してくれます。そこがぼくとしては好きなんですが、やはりぼくがやると一段と歌謡曲よりになってしまう。つまり、一言でいってしまえば、グルーシンっぽいのをやりたかったんだけど、ぼくが作ると一段といなたくなって、似ても似つかぬものになったという次第です。おかげでパクりの汚名をきせられることもなく、ユニークな曲で通ってます。うれしいやら、悲しいやら。

Dancin' on the Road (c)1980 作曲・藤井良彦
この頃は世の中デヴィッド・フォスター全盛で、ついにはアース・ウィンド&ファイヤーまで彼のプロデュースした作品を出したりしたのですが、実はその作品"Faces"って、ぼくは個人的には結構好きなんですよね。ギターでルカサーが入ってたりして、アースのノリとロックギターって、結構合うじゃないのって感じで。アースのギタリストって、ノリが粗っぽすぎて、アースのタイトで緻密な機械のようなノリとなんか合わないなって感じがしてたからね。で、いっそそういうノリのインスト作ったら面白いかなって作ったのがこの曲です。案の定(笑)、イントロからエンディングまで、ギターが息つくヒマなく奏きまくりという、気持ちいい、いやとんでもない作品になりました。メロディーラインから、「くねくね」とか、「犬のお散歩」とか勝手に呼ばれることがおおいのですが、ちゃんとタイトルはあります。

島の娘 (c)1982 作曲・藤井良彦
YAMAHAからCE-25という、FM音源を利用したシンセサイザー(プリセットタイプだけど)が初めて登場して、それを入手してデモ代わりとばかりに作ったオリジナルです。このCE-25、うれしい(と言い切っていいかしらないけど)ことに、プリセットが牧歌的な音色ばかりで、おおいにソソるものがありました。ということで、かろうじて「シンセを使わない」ことで押さえられていた最後の砦があっけなく崩れ、怒涛の勢いで、喜多郎だ、姫神だという世界へと突入してます。ギターも当時のぼくとしては珍しく、バッキングはオベイション、ソロはクラシックギターという開き直ったアレンジです。タイトルもインストものの伝統を破って、ついに日本語タイトルにしてしまいました。これでもう恐いものなし。

(97/12/31)



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