登別駅のD51241号機 -1975年7月20日-


今回は、ぼくの最後の蒸気機関車撮影旅行となった1975年7月の北海道で撮影したカットからお届けします。この時もわりと気楽に、基本的には半分観光、半分撮影という感じの旅行でした。一週間ぐらいの旅行の中、結果的にまだそこそこ蒸機牽引列車が残っていた室蘭本線、夕張線で3〜4日撮影したという感じです。夕張線はこの時が初めてでしたが、室蘭本線の撮影ポイントは一度行けばおなか一杯になってしまうところばかりでしたので、まだ行ったことのなかった登別付近で撮影しました。 登別付近は、苫小牧-室蘭間では比較的山が海の近くまで迫っていて、虎杖浜方面でも富浦方面でも、この区間らしからぬ絵になる景色を大きく入れたカットが撮りやすく、もう一度来るならここと思っていました。 ということで、ここで撮影したカットは、海バックで引いた遠景のものが多いのですが、今回は行き掛けのお駄賃で、駅で撮影したカットです。



追分機関区のD51241号機といえばこの約半年後に、国鉄最後の蒸気機関車牽引列車であった夕張線の最終列車である夕張-追分間の6788列車を、この年の年12月24日にけん引したものの、無煙化後の翌年4月13日、追分機関区の火事で焼失してしまうという劇的な最期を迎えます。苗穂工場製の道産子機関車で、配属も追分機関区一筋ということから、大事にされていたことは確かで、何らかの記念に出てくるのだろうな、ということはこの時点ではファンの間では共通認識だったようです。241号機はこの時のツアーでは、どこかで出会って撮っているだろうなとは思っていましたが、こういうカットがあったというのは、実は半世紀近くなった今となってはじめて知りました。北海道のD51をアップで撮ったポジって、あんまりニーズがなかったからチェックしてなかったということでしょう。撮影位置は逆光になってますし、後ろに丘があるのことから、これはどうやら虎杖浜側のよう。あと連結している貨車からすると、下りの車扱の区間貨物ですね。中線で優等列車の通過待ちをしてるところのようです。




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