コンテンポラリーアンプ

(04/10/15)
(c) 1997-2004 FUJII Yoshihiko


1. Fender Amp



Super Champ
リべラがエンジニアでいた時代を代表する、フェンダーのコンボアンプ。というといかにも80年代サウンドと感じるヒトが多いかもしれないけど、これは使える。基本的にクリーンチャンネルは、60年代のフェンダーアンプ。初期銀パネのプリンストン・リバーブとかそんな感じ。ドライブチャンネルは、改造ツイードというか、ツイードにブースターをカマした感じ。軽いキャビネットのハコ鳴りを活かした音量感も含め、フェンター小型コンボアンプの歴史を体現するような作りは好感が持てます。あと、神経質なまでにプレイを再現してくれるのも、下手に奏くと辛いけど、フェンダーアンプの伝統をきっちり押さえてます。奏くテクニックと、マイキングの工夫があれば、スタジオではこれ一台で相当な音作りができると思います。ポップロックバンドのバッキングにもいいかも。やはりコンテンポラリーなスタジオギターほど相性がよく、いろんな音が楽しめます。




2. Contemporaly Amp



Denis Cornell Plexi18/20
2004年のアンプ界といえば、EL84利用のワンボリューム・マーシャル系の一大ブームのブレイクが、ビッグトピックの一つであることは間違いないでしょう。マーシャル本家のハンドワイヤードによる1974/2061の復刻で、ある種の頂点に達した感もありますが、「この「ワールドカップ」を制したのは、Plexi18/20だ」という印象をもたれた方も多いかと思います。1974/2061の復刻は、本当に復刻過ぎちゃって、オリジナルのいいところも悪いところも、そのまま再現しているような感じがします。JTM45のリイッシューがそうだったように。その点、このヘッドは、多くの人が「マーシャル」に期待するモノを(場合によっては期待以上に)、20Wの出力で再現してくれます。プリで音を作り切ってしまい、パワー段でドライブをかけていないのが、多分この設計のミソだとおもいますが、おかげで抜けがよく、張りもあり、さらにローノイズという、今の時代にプロが使うにふさわしい条件を備えているといえるでしょう。実は、セッティングとボトム選びで、ビックリするぐらい音のバリエーションが作れますよ。あと軽いので、手持ちでもスタジオやライブハウスに持っていって、ボトムだけ借りればいい、という使いかたができるのも魅力でしょう。




Soldano SLO-100
マニア垂涎、「初期モノ」のSLO-100です。おまけにヘビ皮仕様だし。クリーン良し、クランチ良し、オーバードライブ良し。アンプ界のハットトリック、実によくできてます。超ブームになってから10年経ってますが、これはもう現代の銘器ですね。ヘッドのカタチをしてますが、実態としては「一体型コンポーネントアンプ」と考えるべきでしょう。パワーアンプはギターアンプのそれじゃなくて、もっとハイファイだし。プリ部はプリ部で、完璧に音作っちゃってるし。それでいて、パワー段をチョビっとドライブさせるぐらい音量を上げたときの艶がまたいいんだから。困った(笑)。だけど、パワー段がクリップするとNGよ。歪んだPAみたくなっちゃう。




Soldano Atomic 16
EL-84を使ったソルダーノのコンボタイプです。可もなく不可もないという感じの、クセのないアンプですが、このサイズ、この値段を考えると、さすがソルダーノというところなのでしょうか。フェンダー的に、あえて共鳴する材を使ってキャビを作るなんてのは、さすがにアンプの魔術師です。オールドともいいけど、70年代のストラトとか、80年代のレスポールとかいった、もっとコンテンポラリーなギターとの相性が抜群です。こんな艶っぽい音したっけというぐらい、張りのある音になります。クリーンからクランチへ、ピッキングでトーンが変化するぐらいのセッティングが一番おいしいサウンドといえるでしょうか。



Peavey 5150 VanHalen signeture 100Whead
5150ってホントによくできてるアンプです。もっといいアンプはいくらでもありますが、この性能でこの値段というのは参ってしまいます。この値段でありながら、プリでここまで音を造ってるんですからね。ブーミーな音しか出せないくせに、このヘッドより高いという某ロックトロンのプリアンプに煎じて飲ませたいくらい(笑)。実はこのヘッド、VH自身が保有していたヤツで、その後 Jake E. Leeに譲られ、愛用していたといういわく付きのヤツです。レターもあります。そのせいか、ストックモデルとちょっと音が違います。ゲインが低めになっていて、その分ニュアンスがよくでます。そういえば、VHって透明感のある、ニュアンスフルなトーンですよね。めちゃくちゃハイゲインというわけじゃなくて。




Roland JC-120H
JCのヘッドです。この一言に尽きますね(笑)。とはいうものの、JCのサウンドってよくも悪くもあのキャビネットとスピーカーによる部分がかなりあることが、ボトムをいろいろ選ぶとわかってきます。マーシャルボトムとかだと、ほとんどラインです。そういう意味ではディスコンになった理由もわかりますが、逆に言えばこっちの方が、使えるヒトにとってはヴァーサタイルで使いやすいとも言えます。そんなわけもあって、探してる人多いですよね。高くはないけど、タマがないので取り合いのようです。中古市場でもたまにしか見ません。見たときにはゲットした方がいいでしょう。





3. Component Amp



C.A.E. 3+
銘器です。なんとかいってもプリアンプの最高峰ですね、やっぱり。コンポアンプのプリの宿命たる「はやりすたり」の荒波にも、十年以上生き残ってるわけですから。プリだけで完成された音を作ってて、それがギターアンプとしての完成度や個性においても抜群というのだから、泣かせます。極端な話、このラインアウトをJCのパワーインにぶち込んでも、3+の世界に浸れるんですから。安いギターでもそれなりに3+の音にしちゃうし、それでいてヴィンテージを繋げば、きちんとニュアンスがでてくる。ハイゲインにしておいてヴィンテージバーストを繋ぎ、ヴォリュームでクリントーンまで落とせるんですからすごい。80年代ルカサーサウンドしか出ない(笑)、と思ってる人も多いようですが、そんなことはないです。工夫次第、いろいろ使える点も人気の理由でしょう。高いけどそれだけのことはあります。ただ、中開けてみると「なんでこんな値段なの」という気がしないでもありませんが(笑)。財布に相談しなくていいヒトなら、一台持っていて絶対損はしません。もっとも、ウェストコーストのスタジオサウンドが嫌いという人にだけは勧めませんが。




Roland GP-100
GP-100はいろいろ言うヒトは多いのですが、プリアンプかどうかはさておき、ギター用のマルチエフェクタとしてはよくできていて、コストパフォーマンス抜群だと思います。日本製らしいクセのなさが、使いやすいです。さすが本家だけあって、OD-1の音がでます。ディストーションエフェクタだけとして考えても、かなりのモノです。OD-1のヴィンテージもの買うくらいなら、あとちょっとでこれが買えます。はっきりいって、オールドマーシャルやソルダーノの音がでるわけではないですが、そりゃ本物使えばいいわけですから、マルチ・エフェクタとしてはベストではないでしょうか。シールド一本勝負のロック野郎は別ですが、フュージョンやAOR系の曲をプレイする人には、かゆいところに手が届くマシンだと思います。



Tube Works RT-4250 "Pro Valve"
Pro Valveはクセが強く、PAアンプ的な設計が多いパワーアンプの中では異色です。しかし、ギター用と割り切って徹底した色づけがいさぎよく、使いやすいと言えば使いやすいでしょう。フェンダーのパワー段が元ネタだと思うのですが、なに突っ込んでもギターアンプらしい音になります。典型的な例がソリッドステートのプリや、デジタルエフェクタと組み合わた場合で、クセのいい面がでて、ライン臭くなくギターらしいつやが出ます。重さ的にも、この辺が機動力のある限界ですね。VHT Classicとか、いいことはいいけど、ローディーがいないヒトには辛いですから。



RIVERA 212
ひところよく見た、リベラの12インチ2発ボトムです。横にして一台でステレオでも、縦に二台並べてステレオでも使えるタイプです。実は知り合いからハコだけ安く譲ってもらって、手持ちのセレッションを入れてでっち上げたモノですが、コストの割にみてくれは立派(笑)。しかし、ローが出まくってます。ベーアンにもつかえそう。モノがモノだけに、主としてコンポ系で使ってます。一台だけで寂しかったのが、生き別れの兄弟を発見して、今では仲よく暮らしてます。


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