大畑の3日間 その7 -1971年4月4日・6日続き-


「大畑の3日間」シリーズも、カラー編に突入しての第二回。この頃はカラーがサブだったので、ブローニーの二眼レフは三脚固定が基本でした。ということは、三脚を立てられない足場だったり、交換して上下両方向の列車が相次いで来たりする場合は、カラーを断念する列車が出てきてしまうということです。まあ逆に、ディーゼルカーや急行・特急などカラフルな列車は、モノクロでは撮らず、二眼レフを手持ちでメインとして撮影するということもやっていましたが。ということで、カラーの方が撮影した列車数は少ないです。ということで、カラー編2回目ではありますが、2日目にまで突入してしまいます。



まず最初は、大畑の3日間 その2 -1971年4月4日の2-の2カット目と同時に撮った一枚。170号機の牽引する上り旅客列車です。だいぶ褪色が進んでいますが、それなりに雰囲気は出ているので、あまり補正はかけていません。犬走りから撮影したいわゆる「バッタ撮り」ですから、モノクロとの違いはシャッタータイミングだけ。ハエタタキとの位置関係を見ると、カラーの方がワンテンポ前にシャッターを切ったようです。オートコードは、レンズは広角気味の75mm固定ですし、カラーだと少しでも景色を多く入れたいということもありますから、こちらの方が一瞬早いタイミングでシャッターを切るコトが多かったような気がします。


続いて、同ページ7カット目と同じ、ループ線を行く890号機の牽引する下り混合列車。定番中の定番ともいえる、おなじみのお立ち台からの撮影です。モノクロでは望遠で圧縮した構図にしましたが、カラーは逆にレンズが広角気味なのを活用し、2カット撮影しています。まずはモノクロの直後にシャッターを切ったカット。本務機と後補機がほぼ重なっているところから、このカットは、縦位置の構図を狙ったものと思われますので、大胆に空をフィーチャーしたトリミングで作画してみました。大畑ループの写真は、列車をアップで狙ったものが多いので、こういう形で空を生かした構図にすると、意外に新鮮な感じがします。


続けて、同し890号機の牽引する下り混合列車のカラー2カット目。今度は広角らしく、引きに引いたタイミングでシャッターを切っています。列車の長さを強調すべく、横位置のトリミングにしました。良く見ると、フロントデッキのステップが、ギリギリで手前の丘にかからずに済んでます。この当時は、10m近くあるエアレリーズを足で踏んでシャッターを切ることが多かったのですが、これだとかなりタイムラグがあるので、こういうギリギリの芸当はちょっと不可能。モノクロとのタイミングの関係を考えると、これは手持ちの望遠を装着した35mmカメラを一旦手放し、三脚に固定しておいたオートコードのファインダーにかぶりつき、シャッターを直接指で切ったモノと思われます。


ここからは、1971年4月6日の撮影分です。まずは、大畑の3日間 その3 -1971年4月6日-の1〜3カット目と同時に撮った一枚。D51170号機の牽引する下り混合列車。タイミングからすると、1カット目と2カット目の間に相当するカットです。カラーで見ると、オハフ61に続く貨車の1輌目は、白線が入った配給車代用のワム50000ですね。モノクロでは気付きませんでした。こういうのがバッチリわかるのも、カラーのいいところです。4日に比べると6日は、天気が良く陽射しも強いので、発色が強力で褪色も少ないですね。補正なしでも、なかなかリアルな色味が出ています。これですよ、これ。ウッドランドシーニックのターフ(笑)。





(c)2015 FUJII Yoshihiko


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