ヴィンテージギター・コレクション

(The Room of Vintage Guitars)

(02/11/15)



 一体日本に何人、ヴィンテージギターのコレクターと呼ばれる人がいるのか、ぼくは知りません。しかし、その手の楽器屋さんの顧客名簿を見てみると、大体各店とも1000人から2000人の顧客を抱えているようです。その中でも千人台の前半というところが多いようです。全国的にみた場合、バーストとか販売実績のある有力なヴィンテージショップは10軒程度はあるでしょう。でも、どの店も顧客の重複がとても多いのです。結局、コレクターといえるヴィンテージマニアは全国でも5000人とか6000人とか、そのぐらいのところではないでしょうか。
 ぼくは決してコレクターのつもりではなかったのですが、気がついたら結構なものがずいぶんたまってしましました。その中には、楽器を愛する人達にとっては、充分楽しめるモノもあります。そんなわけで、ぼくのコレクションの中から、今保有しているヴィンテージギターをご紹介いたします。




1. Gibson Les Paul Standard Guitars

1. Les Paul Standard 1960 #0 8138
これが、最初に入手したオリジナル・バーストです。
60年製らしい、かわいいオレンジがかった色にフェー
ドした、いわゆる「山形チェリー」サンバーストです。
この色はグレコのスーパリアルシリーズでレスポール
にハマった世代には、なんともなつかしいですね。
杢は、うっすらとしたバーズアイが全面に出ている
60年後半にしかない珍しいものです。
1G刊"Burst Gang"をお持ちの方はP46をご参照下さい。
2. Les Paul Standard 1959 #9 1924
ディジタイズ写真ではわかりにくいのですが、渋い
ティーバーストに、バリバリのワイドフレームという
バーストで、はっきりいってかなりのものです。
この前後、9 1923、9 1925はともに、写真集とかで
もおなじみの「国宝級」ワイドフレームですが、
こいつも使い込まれてはいるものの、杢は強烈です。
1G刊"Burst Gang"をお持ちの方はP22をご参照下さい。
3. Les Paul Standard 1958 #8 6775
レモンドロップというか、淡いグリーンバーストに
フェードしたトップに、ソフトなフレイムという、
いかにも日本人好みの58らしいバーストです。
もともと、REO Speedwagonのオリジナルギタリスト
Gary Richrathのメインギターで、ヴィデオやCDで
その音を聞くことができます。
使い込まれてますが、音とメンテのよさは流石です。
Richrath氏のレターはこれです
1G刊"Burst Gang"をお持ちの方はP107をご参照下さい。
4. Les Paul Model 1957 #7 1117
極初期型のハムバッカー・ゴールドトップです。
フレット・バインディングの交換と、ネックおよび
ヘッド裏のリフィニッシュと整形がありますが、
その分安定して使えるコンディションです。
堅くて太く、なおかつ抜けのいい、57らしいゴールド
トップの音してます。音そのものは、バーストと違い
ますが、トップにブラスが張ってあるのと同じような
ワケですから。これは、ライブでよく使ってます。

これら4本のレスポールモデルについては、より解像度の高い画像が、ATSさんのホームページに掲載されています。ご覧になりたいかたはここをクリックしてください。直接ミュージアムのコーナーにリンクされます。

2. Gibson ES Guitars

1. ES-335 TD 1961 #16813
これこそフュージョンの香りが漂う、ドットの赤。
リトナーのカッティングの音って、ぼくにとっては
ギターのルーツの一つなワケで、ちょっとばかり
ミーハーっ気も入ってて気恥ずかしいっス。
でも、61、62って、60以前とも63以降とも違う、
ソリッドの芯とハコの響きがバランスした、独特
のあの音がするんだよね。
切れよし、テンションのバランスよし。えへへ。
2. ES-335 TD 1960 #A-35231
ぼくが最初に買ったヴィンテージと呼べるギターで、
70年代の末にイシバシで買いました。
ナンシーの岸田社長とはそれ以来ですね。
ヘッドにクラックがあったので安かったのですが、
その後松下工房でリペアしてきれいになってます。
由来からしてもフュージョン色の濃いギターです(笑)。
結局、20年に渡るオールド遍歴の中で行き着いた結論
として、335のフロント、バーストのリアというのが、
ぼくにとってのギターの音ということでしょうか。
3. ES-175 D 1962 #127725
ぼくのプレイスタイルも21世紀に入って大分幅が
拡がったのか、フラットトップでも、アーチド
トップでも、ハコがついているものがしっくり
くるようになりました。
そんなワケでハコを探してたら、出てきました。
62の美品、PAF二発です。状態もとてもいいし、
価格もヘタするとPAFとABR-1で元が取れちゃうかも
知れないぐらいのお買い得だったので、安心して
GETしました。生鳴りも175と思えないくらいいいです。

3. Fender Guitars

1. Fender Stratocaster 1964 #L61153
これもずいぶん前に買った「伝世品」のオールドで、
80年代のはじめに、イケベ楽器の池部社長と一緒に
怪しい外国人のディーラーから値切って買いました。
あのころはレアカラーという概念がなく、CARのこれも
サンバーストと値段はどっこいどっこいでした。
いかにも63/64という、スパロゴ末期の音で、音自体は
スゴくいいのですが、なんせニアミントなので、持ち
歩いて奏くのはちょっとつらいです(笑)。
2. Fender Stratocaster 1960 #56946
もっともストラトらしいストラトだとぼくが思う、
スラブ・ローズのサンバーストです。
かなり使い込まれていますが、残った部分の塗装は
けっこうきれいです。
3トーンの赤が抜けずに黒く焼きついた、60年特有の
顔をしてます。音も太いです。
これ以上「フェンダー的な音」だと、ぼくはついて
いけなくなってしまうという、ぎりぎりの一本です。
思い切って指板を現代的に削成し、フレットも太くて
高いのに変えたら、ものスゴくいい音になりました。
「スラブは削るために厚い」(c)あらい(笑)。

(c)1998-2002 FUJII Yoshihiko



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