新聞を賑わす旧ソ連の小火器について



ミリタリものはマニアなもので、ちょっと最近話題になっている旧ソ連の小火器について一言触れたいと思います。まずAK-47です。AK47は、第二次世界大戦後に、独ソ戦の経験を生かし、ドイツ歩兵の主力兵器だった「突撃銃」タイプの、手持ち軽機関銃が必要と判断し、ドイツから連行してきた技術者のノウハウを利用し、開発したものです。基本的に単発でも、連発でもいけて、小形軽量で、交換容易なマガジンタイプの弾糟、といった「突撃銃」の基本を押さえています。

おまけに、構造も簡単で、特殊な鋳造部分がなく、鋼鉄板と鋼鉄パイプがあれば、容易に部品が製造できるところから、第三世界や、ゲリラの業界では、標準的なマシンガンとなってます。設計者の名前を取って、カラシニコフとも呼ばれいます。

これにはいくつかのバージョンがあります。まずAK47は、口径7.62mm、全長87cm、重量4.3kg、装弾数30発、というスペックで、射程距離は300〜400mという性能です。基本となったのは、ナチスドイツのStg44という突撃銃で、基本的なデザインはよく似ています。ただし、当時のソ連製の常で、オリジナルより無骨です。ただし、重さは1kgほど軽くできています。これは、正確な開発時期は不明ですが、1950年代初めには存在が知られていました。その後、1957年には、改良型のAKMが開発され、ワルシャワ軍の標準マシンガンになりました。この改良は徹底した軽量化に特徴があり、重量は3.3kgとなりました。

その後、70年代に入ると、ベトナムのアメリカでの戦訓から、マシンガンは、軽量弾を、より速く、より多く撃った方が、威力が大きいことがわかり、小口径化が時流になりました。この流れにのってでてきたのが、AK74です。ちなみにAK74の口径は、5.56mmです。他の仕様は、AKMと同様です。このバリエーションとしてはAKSというのがあります。AKSは、空挺部隊向けのAK-74で、折り畳み式にしたものです。ちなみに、47とか74とかいう型番は、正式のものではなく、NATO側が、推測でつけた開発年にもとづく型番です。

一方トカレフは、第二次世界大戦で使われて有名になったのソ連軍の軍用拳銃でオートマチックタイプのピストルです。ロシア革命後、軍備の拡張と整備を計ったソ連は、まず基本となる制式火器の開発に入りました。この方針にもとづき、F.V.トカレフがドイツをはじめとする当時の新鋭拳銃を研究し、その長所を組み合わせて作ったのが、TT-1930拳銃、いわゆるトカレフTT-30です。

この拳銃は、口径が7.62mm 全長は195mm、重量は865g。装弾数は8+1発、というスペックです。歴史的には、アメリカで言うとコルト・ガバメントに相当しますがそれに比較するとかなり小型です。拳銃としてみても、かなり小型の部類に入るものです。その後、改良され、量産されたものは、TT-1933と呼ばれ、通常トカレフTT-33と略されています。

日本に入ってきているのは、中国製が多いですが、中国の人民解放軍の場合、各軍区ごとに独立性が強く、こういう小火器の場合は、修理工場から発達して独自の工場を持ってますので、いろいろなバリエーションがあるようです。従って、細かいバージョン違いとかの全貌は掴めません。


(95/05/10)



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