リタラシーと教育



ことコンピュータに関しては、起こり得ることがものすごく多いので、暗記式教育で「教える」ことは不可能に近くて、その本人自身が本質的な「機器管理能力」を養うようにしなくてはいけません。いわゆる、受験方式の詰め込み教育ではなく、本人が考えて、問題を発見して行くやり方が理想です(教育そのものとしてもこれは理想ですよね)。

このためには、答を教えるのではなく、問題点を指摘して、あとは本人が自分で発見することで学んで行くやり方がベストでしょう。その意味では、かつてのjunetでの日下部氏の指摘などは、理想的な方法だと、ぼくは思っています。もっとも、彼の場合は親切すぎて、そもそも「考えても問題点そのものを理解できない」ような人にまで指摘してあげちゃうから、いらぬ誤解を招くところもあったけど。

とにかく、「自分で考えろ、考えてわからないヤツ、考えられないヤツは使うな」というのが、ぼくの考え方です。別にコンピュータやネットワークなんて、使えなくても死ぬわけじゃないし、それで逆にまっとうに使ってるみんなが迷惑するんじゃたまらないですよ。

別にぼくは、「初心者は使うな」ともいわないし、「失敗を指摘しない」ともいいません。人間最初は誰でも初心者なのだから、間違いもあるし、それはそれでしかたがありません。間違いをやったら、それは自分の責任なのだから、反省して、つぎからやらなければいい。「一度目で怒るバカに、二度やるバカ」というコトバがありますが、まさにそういうことだと思います。だから一度目の失敗は、ぼくだって指摘しますが、もちろん論評はしませんよ(笑)。

それで、注意されたら次からなおせばいいだけでしょ。それを、注意されると、自分のマナーを棚に上げて、偉そうに逆に怒り返すヤツがいるんだよねえ。時々。技術うんぬんはあとからついてくるハナシだし、一度失敗したら、その時に反省して学べばいいんです。それ以前の問題として、人の道だよね。人の道。

ただ、許せないのは、初心者だからというのをカサに、自分が学ぼう、反省しよう、自分も熟達しようという気を持たず、初心者向きでないのがいけないとか、見当外れな主張をするヤカラの行動です。こういうことされたら、互助の精神も、啓蒙精神もへったくれもないですよね。

もちろん、世の中、聞かなくちゃわからないことっていろいろあるわけで、Macintoshのいわゆるtipsとか、AT互換機のマザーボードとカードの相性とか、考えてもわからない、聞かなきゃ解決できないことは、コンピュータ回り、ネットワーク回りにはとても多いです。で、こういうハナシは、やはり経験者が強いわけで、初心者が質問したことに、経験者が答えるというのが、いちばん生きた情報になります。ユーザサポートといっても、全機種、全環境を押さえてるわけじゃないですからね。

ということで、筋が通った質問なら、多少手間がかかっても、責任をもてる範囲で、ぼくは答えるでしょう。ただ、こっちが、きちんと調べて、それなりの答えを出しても、それに不満があるとか、教え方が悪いとか、いろいろ文句つけられたら、それこそ踏んだり蹴ったりですよね。そうならないように、筋を通す必要があるでしょう。でもそんなことは、まっとうに「普段のコミュニケーションにおけるマナー」が守れる人なら、なんら問題はないということができるでしょう。なにも心配することはありません。

(95/04/22)



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